1950年代の日本人にとって、ハッセルブラッドやライカ、ローライ、ツアイスのカメラやレンズを買うことは不可能に近いことでした(いや、たぶん不可能)。だからこそ日本のカメラ産業が発展したのだと勝手に推測しますが、現代は僕みたいなカメラ馬鹿にとっては天国の様な世界になっています。
カメラ: Sanyo Xacti CG6
雲の上の存在だったカメラ(ツアイスは、家が建つくらい高いと言われていた)が、こうやって簡単に手に入っちゃうんですから。ZeissIkonツアイス イコン社のコンタックスIIIaです。
<ここから写真機バカ的妄想>
-1950年代半ばの物。
-猛烈に格好良い。
-金属の固まり。間違ってもプラスティックなど使われていない(たぶん)。
-数値や目盛は全て刻み込まれている。プリントなど皆無。
-シリアルナンバーは2桁と珍しくて素敵。
-レンズには今やブランドと化したT*ではなく、Tコーティング(違いは知らない)なのが、なんとなく格好良い。
-露出計が無い方が尚スタイルが良いけど、子供を撮る僕にはあった方が助かる。
不便な点(現代のカメラと比べて)を挙げてみると、
-フィルムの装填は結構面倒。
-一枚撮る度の巻き上げもやり辛い。
-最後にフィルムを巻き上げるのもかなり大変。
-ファインダーは極めて見辛い
でも、全く問題ありません。
なぜかって?
それは、泣く子も黙るツアイス様だからです。家が建つようなカメラに文句なんて言えるわけありません。交換レンズを数本持ったら、豪邸ですよ。メーカーに文句を言うのではなく、使用者がカメラに合わせないといけません(笑)。それが流儀です。←根拠無し
と、極端なことを書いてみました(笑)が、とりあえずこのカメラで撮った写真をご覧ください。<ここから写真バカ>フィルムはいつも通り、2年前に品質保証期限が切れたISO800のフィルムです。
注:僕はツアイスが好きだけど、狂信的なツアイス信者では(たぶん)ありません。
カメラ: Contax IIIa レンズ: Zeiss-Opton Sonnar 50mm F2 T
フィルム: Fujifilm Press 800(2年前に品質保証期限切れ)
実はちゃんと撮れているか、すごく心配でした。しかし、それは杞憂に終わったようです。