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2008年03月30日    コメント ( 6 )

50年以上前のカメラで撮る。

1950年代の日本人にとって、ハッセルブラッドやライカ、ローライ、ツアイスのカメラやレンズを買うことは不可能に近いことでした(いや、たぶん不可能)。だからこそ日本のカメラ産業が発展したのだと勝手に推測しますが、現代は僕みたいなカメラ馬鹿にとっては天国の様な世界になっています。

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カメラ: Sanyo Xacti CG6

雲の上の存在だったカメラ(ツアイスは、家が建つくらい高いと言われていた)が、こうやって簡単に手に入っちゃうんですから。ZeissIkonツアイス イコン社のコンタックスIIIaです。

<ここから写真機バカ的妄想>
-1950年代半ばの物。
-猛烈に格好良い。
-金属の固まり。間違ってもプラスティックなど使われていない(たぶん)。
-数値や目盛は全て刻み込まれている。プリントなど皆無。
-シリアルナンバーは2桁と珍しくて素敵。
-レンズには今やブランドと化したT*ではなく、Tコーティング(違いは知らない)なのが、なんとなく格好良い。
-露出計が無い方が尚スタイルが良いけど、子供を撮る僕にはあった方が助かる。

不便な点(現代のカメラと比べて)を挙げてみると、
-フィルムの装填は結構面倒。
-一枚撮る度の巻き上げもやり辛い。
-最後にフィルムを巻き上げるのもかなり大変。
-ファインダーは極めて見辛い

でも、全く問題ありません。
なぜかって?

それは、泣く子も黙るツアイス様だからです。家が建つようなカメラに文句なんて言えるわけありません。交換レンズを数本持ったら、豪邸ですよ。メーカーに文句を言うのではなく、使用者がカメラに合わせないといけません(笑)。それが流儀です。←根拠無し

と、極端なことを書いてみました(笑)が、とりあえずこのカメラで撮った写真をご覧ください。<ここから写真バカ>フィルムはいつも通り、2年前に品質保証期限が切れたISO800のフィルムです。

注:僕はツアイスが好きだけど、狂信的なツアイス信者では(たぶん)ありません。

080330_02.jpg

カメラ: Contax IIIa レンズ: Zeiss-Opton Sonnar 50mm F2 T
フィルム: Fujifilm Press 800(2年前に品質保証期限切れ)

実はちゃんと撮れているか、すごく心配でした。しかし、それは杞憂に終わったようです。

080330_03.jpg

カメラ: Contax IIIa レンズ: Zeiss-Opton Sonnar 50mm F2 T
フィルム: Fujifilm Press 800(2年前に品質保証期限切れ)

結構良く写るじゃないですか。っていうか、すごく良い!

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カメラ: Contax IIIa レンズ: Zeiss-Opton Sonnar 50mm F2 T
フィルム: Fujifilm Press 800(2年前に品質保証期限切れ)

超高感度のISO800なので、絞りは8とか11まで絞ってあります(ピントの合う範囲が広くなる)。

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カメラ: Contax IIIa レンズ: Zeiss-Opton Sonnar 50mm F2 T
フィルム: Fujifilm Press 800(2年前に品質保証期限切れ)

というか、いつの間にか普通に遊んでいるミチカにも驚いた。サポートしてあげようと近寄ると怒られるんです(笑)。

080330_06.jpg

カメラ: Contax IIIa レンズ: Zeiss-Opton Sonnar 50mm F2 T
フィルム: Fujifilm Press 800(2年前に品質保証期限切れ)

ブランコを押して遊ぶ。この後、ブランコがぶつかるのはお約束事ですね。

080330_07.jpg

カメラ: Contax IIIa レンズ: Zeiss-Opton Sonnar 50mm F2 T
フィルム: Fujifilm Press 800(2年前に品質保証期限切れ)

動体撮影はさすがに難しいなあ。

080330_08.jpg

カメラ: Contax IIIa レンズ: Zeiss-Opton Sonnar 50mm F2 T
フィルム: Fujifilm Press 800(2年前に品質保証期限切れ)

影を入れて撮ってみる。

080330_09.jpg

カメラ: Contax IIIa レンズ: Zeiss-Opton Sonnar 50mm F2 T
フィルム: Fujifilm Press 800(2年前に品質保証期限切れ)

これはまだ登れないでしょうと思っていたら、なんと登って行ったのが冒頭の写真でした。

このカメラ、すごく良く写るじゃないですか!恐るべしツアイス(ほとんど口癖と化している)。ISO100とかISO400のフィルムにしたら、もっともっと綺麗に写るだろうね。

つづく。


 
 

コメント

恐るべしツアイス! あははは 気持ちはよく分かるなぁ。
よくわからないけど、よく写るような気がするのですよね。
Ikuruさんは動体を撮るのがお上手ですね。いつも感心しています。
元気で動き回るお子さんを毎日撮っているからうまくなるのですかねぇ。
ちなみに、私は、恐るべしBiogon!党です。

投稿者 pacco


綺麗に写真が撮れてますね

それと、ミチカちゃんも1人で立派に遊べて、もうお姉ちゃんの仲間入りすね

投稿者 マーママ


やはり、ツァイスのレンズは“赤”が独特の発色をしますね。
際立ちます。

私もHasselblad, Rolleiflex, CONTAX(京セラ) と十数本のレンズを使っていますが、
いつも“赤”に魅せられてしまいます。

そうかと思えば、Rolleiflex 2.8f で撮ったモノクロにも吸いこまれてしまう。
今の量産レンズには無い良さですね。
 

投稿者 So☆


paccoさん
はい、ツアイスだと気分的に良いみたいです(笑)←バカですね。
自分のこども達だから、なんとか動体でも撮れているのかも。
BIOGONはツアイスの中でも別格ですよー。ビオゴン神ですね(笑)。

マーママさん
おおっ、お姉ちゃんですかー!

So☆さん
この赤はどうなんでしょうね。僕の適当な画像処理のせいかもしれませんよ(笑)。とりあえず硬めな写りをする現代のレンズとは違いますね。あ、写りが甘いだけか(笑)。

投稿者 いくる


こんにちは、ミチカちゃんもおっきくなりましたねー。
当時の天下ツァイスイコンが使いまわしなんてしないでしょうから大きさも違うんでしょうがコンタ3aの軍幹部のシュー&露出計部が私のスーパーシックスユニバーサルと同じなので「へぇ〜!」と思わず書き込み中。舶来カメラメーカーの一番ピークの頃のカメラ達は本当に持つだけで良さが染みてきますよね。

しかしイクルさんも3aにISO800フィルムって割と無茶しますね・・・(笑)
レンズがゾナーってのがいいですね。今度是非ISO100でもっぺん撮ってください、UP楽しみにしています。

そうそう、神とあがめているビオゴン君、私も先日とうとうオーナーになりました。903なのでファインダーはよく考えられてる割には超チープで見え具合はこれが噂の・・・と落胆を通り越しましたが、写りは別格。この落差がすさまじくハッシーですね。

投稿者 pocke


pockeさん
あはは、ISO800は無茶ですか、やっぱり。山の様にあるので使わないと減らないんですよー。という理由もありますが、F11くらいに絞っても、高速シャッターが使えるので、かなり撮りやすいというのが主な理由です。パンフォーカスみたいな感じでしょうか。実はすでにISO200のフィルムで撮っています。また載せますね。
ビオゴン神のファインダーは旧型も冴えないですよ。ほとんど位置決めのみの用途でしょう。でも、そんなことを忘れさせる素晴らしい写りが堪りません。←重症ですね

投稿者 いくる


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