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さて今回はハッセルブラッドの中でもやや特異カメラであるSWCの紹介です。ずーっと気になっていたのですが手を出さずにいたカメラです。世界最高のカメラと言っても異論は無いという方も多いのではないでしょうか。
何が凄いかというと、このビオゴン(怪獣の名前じゃないですよ)という広角レンズ(35ミリ判だと20ミリ相当のレンズ)が素晴らしいのです。
そのビオゴン様を使う為だけに開発されたのがこのSWC。レンズをフィルム直前に固定する為だけにあるようなボディです。
カズエママの評価は”他のハッセルブラッドより小さくてカワイイ!”
真横から見るとレンズが目立ちます。
フィルムバックを外すとこんな感じにレンズの後端部が目の前に出現。ボディ内にはミラーもバックシャッターも存在しません。
どれくらい小さいかと分かりやすいように203FEと並べてみました。ボディ一つ分大きさが異なります。
そうそう、203FEは先日のヤフオクで無事に落札頂き、本日、日本へ向けて旅立ちました。可愛がってもらってね〜。
SWCの大きな特徴でもあるファインダー。このカメラは他のハッセルブラッドと異なり一眼レフではないので、構図とピント合わせには少々の慣れが必要です。
左に見えるのは水準器。水平状態で撮影すると歪みなど収差が全く生じない画が得られます。これがビオゴンの一番の特徴。特に建築物撮影などに威力を発揮(例、直線が真っ直ぐに写る事が重要)します。もちろん、それだけの性能を持っている=開発、製造、補正が難しい=お値段は定価で70万円弱。
そこでハッセルブラッド辞書をチェック。この本は80年前半にハッセルブラッド社が各機種、アクセサリーなどの使用説明をまとめたなかなか便利な冊子。1000Fも載っていたり、220フィルムを旧型の窓付き120フィルムマガジン(3種類ある)で使う方法を説明していたりと面白い。
これを読んでみるとファインダー像は実際に写る範囲よりも随分と大きい事が分かります。上側は約15.5センチ、左右には7.5センチのズレが生じていますが、下端は撮影像と同じ(でも、レンズが邪魔になって見づらい)そうです。あとは何度も練習して覚えるのみ。
ちなみにこれは僕がEOS20Dで使っているキャノンのレンズ(定価87000円)。柱が歪んでいるのが分かりますか?特に左の柱で顕著ですね。注:これは水平でない状態で適当に撮っているので参考程度に。
そして、もう一つの利点。被写界深度(ピントが合う範囲)が深い事。目測でのピント合わせでも絞りを深めにしておくことで、ピントを外すリスクが減ります。でも、接写はさすがに目測では難しそう。。。
やっと、撮影した写真に到達(笑)。記念すべき一枚目です。切れ味抜群。
実はこれはピントを外した失敗写真です。でも、被写界深度が元々深いのでまあ許容範囲かな。ネット上で見るには十分です。
さあ、行くよー。芝生に突入です。
一緒に走りながら撮影していたのだけど、自分自身の影が入っている事をすっかり忘れていました。。。でも、かなり気に入った一枚です。
次回につづく。
こんばんは。
ランキング1位、おめでとうございます☆
最後のモユルくんの写真、好きです!!
正方形の写真、いいなぁと思える一枚でした。
投稿者 monnchii
monnchiiさん
ありがとうございます!
正方形の写真はけっこう新鮮ですよね!
投稿者 Ikuru
私もハッセルを使っていますが SWCは持っていません。SWCはしろうとが使える最高のカメラでしょうね。写真が光の芸術であることを教えてくれます。最後の一枚いいですね もっと寄ると もっとよかったかも。
投稿者 mamochi
mamochiさん
こんにちは!最高のカメラ、確かにそう思います。素晴らしいレンズですね。もっと寄るのはこの状況ではちょっと無理かも。。。でも、色々と試してみます。
投稿者 Ikuru
私もSWCの長年の愛用者ですが、最大に絞って1/15のシャッターで手持ちでもぶれません(と自分は思います)。風景一本でスナップは撮らないのですが、この写真には感心しました。スキャンは何でやっているのですか?
投稿者 sbzn
Sbznさん
そうですね、SWCはミラーショックもありませんし、動作部分が少ないので構えが良ければ低速でもかなりいけますね。スキャンはCanoscan 8400Fを使っています。スキャン後にフォトショップで色を調節しています。
投稿者 Ikuru