MENU


2006年07月26日    コメント ( 4 )

Hasselblad SWCで流し撮り?

こんにちは!
毎日の様にフィルムを現像に持ち込むので、”いつもの様にやってね(もちろんスウェーデン語で)”と言うだけで、名前も電話番号も伝えずに済んでいるイクルです(笑)。我ながらすごいカメラへの闘志(投資?)です。。。

しかし、ハッセルブラッド+ツアイス達から得られる画を見るたびに、また撮りたくなってしまうんです。きっと同意してしまう方もいるのではないでしょうか〜。Lレンズ(キャノンの高級レンズ群)でも使えばEOS 20Dでも撮れるのかなあ。。。

ということで、今回も魔性のレンズ(命名イクル)であるビオゴンでのお散歩写真の続きです。

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

ご質問を頂きました。”足元の草は流れているのに、なぜモユルはピタリと止まっているように撮れるの?”という内容。昨エントリーの最後の写真がそうでした。

この上の写真もそうなっていますが、理由は単純。僕がモユルと一緒に移動しているからなんです(たぶん)。その為に、草は手ぶれ状態の様にぶれてしまいましたが、モユルと同じ速度で移動しているカメラ(正確にはパパ)からはモユルは止まって見えるという理屈です。

手前はカメラから近いので動きが多く見えますが、背景も実際はぶれているはず。でも、写真からは判別しづらいほど小さいブレになるので分かりません。

分かりやすく説明すると高速道路を時速100キロで走行中に、並んで横を時速100キロで走っている車はやっぱり止まって見えますよね。でも、道路や標識は高速で流れています。それに対し、高速道路から見える景色は非常にゆっくり流れていきますよね。全く同じ状態です。

うまく説明できたか分かりませんが、そんな感じです。被写体に合わせてカメラを動かすのは”流し撮り”と言って、レーシングマシンや、自転車など高速で動く物を撮るカメラマンには必須のテクニックです。

では、僕が狙ってそれをやったかというと、偶然です(笑)。単に、モユルと一緒に走っているだけなんです〜。

060726_02.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

一緒に走りながら撮る苦労と比べると、離れた場所からの撮影は楽勝です。余裕を持って撮れるので気楽。

060726_03.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

いつもの様に、なぜかパパのサンダルが芝生上に落ちているのを見つけ、わざわざ教えてくれる良い人、モユルさん。なぜ、こう何度もパパのサンダルが落ちているんだろうね?

060726_04.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

気を取り直して、また走り出すモユル。

060726_05.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

水平垂直を合わすと最高の状態になるSWCの鉄則を、あっさり否定するパパ(笑)。このグネグネ感が堪りません。

060726_06.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

今度は舗装路です。目指すはお散歩終盤のお決まりである電車見学。

060726_07.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

この被写界深度の深さは凄い。どこまでもピントが合っているのではないかと思えてしまいます。日影で絞り込んだ為に、遅いシャッタースピードで撮っているのですが手ぶれの気配無し。

このカメラ、スナップ用途でも無敵じゃないでしょうか?

060726_08.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

定点ポイントに到着。あとは電車の通過を待つのみ!夏休みで本数が半分に減っているので、のんびりと待機。その間、パパは露出とアングルのチェック。

060726_09.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

真剣なモユル。

朝、”着替えないっー”と駄々をこねている時にでも、”これからデンデン(電車)に乗るのにいいの?”と言うと、超聞き分けのよい子に変身するほど、電車好きです。

060726_10.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

来た来たーっ!と指差す方向から強烈な音が聞こえてきました。

060726_11.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

なんとスウェーデン最速のX2000(日本での新幹線に相当します)でした。通過音に驚いたようで逃げ出したモユルをパチリ。車体を写せて良かった〜。150キロくらい出しているんじゃないかなー。

では、僕はこれから風呂洗いという苦行(ママの審査は超厳しい)が控えていますので、今日はここまで。


 
 

コメント

ハッセルブラッドは夢のカメラでした。

友人の持っているSWC/M、500C/Mは羨望の目で見ていました。

Distagon 60mm F4とBiogon 38mm F4.5をよく使っていました。しかしこの四角い世界・・・・見事な描写でいいですねぇ。銀塩を全く知らなければ良かったような、複雑な気持ちです(笑)

投稿者 アーリー


アーリーさん

ビオゴンは本当にスゴイです。ぜひっ(笑)!

投稿者 Ikuru


answerありがとうございます。なるほどでした!

私もやったことあります・・・。できは、すごかったですが。しかし、やはり、撮る人の心もこもっていると、よろしいですねぇ。(*^ー^*)モユル君かっこいいです。

投稿者 kiku


kikuさん

こんにちは。載せた写真は上手くいっていましたが、もちろん失敗もあるんです。なかなか難しいですよね。

投稿者 Ikuru


コメントをお願いします