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長々と続いている卒展巡りシリーズですが、今回はマルムステンCTDで職人試験を受験した家具を紹介します。職人試験についての詳しい説明は私の著書(←さりげなくアピール)に譲って、さっそく見て回りましょう。
引き出しの動作具合を厳しくチェックするモユル審査官と、全体のプロポーションを見るミチカ審査官。
この箱はフィンランドから来たハンヌの職人試験作品。凝った構造になっています。
濃い色の材(ウオールナット)と明るい色の材(カエデ)の組み合わせは、組み手を見せるのに効果的。
箱の下半分を見るための仕掛けがあるようなのですが、製作者本人がいなかったので断念。どういう構造なのかな?
非常に変わったアプローチだったパトリークの作品。金属(写真からはあまり見えない)も多用。
フレードリークの職人試験作品。左側角の支点を中心にしながら回り、フタとなります。
マルクスの職人試験作品。フタ(開いていれば書きもの机になる)を閉じて、鍵を閉めれば中身を保護できます。
左の机もマルクスが作った物。カール マルムステンがデザインした作品です。最高難度の机と言っても過言ではありません。ストックホルムのお店で買うと、たぶん100万円近い。
この後、引き出しに鍵が付くそうです。
ディテール拡大。象嵌はまだまだ練習が必要そうだけど、凄く立派な机です。最高に上手い人だと、もっともっと細くて流れるようなラインになるんですよ(極端な例)。
脚の構造。
同一部材から、この象嵌用に数ミリの厚さの材を切り出し、その薄板に象嵌を施してから、また脚に接着しています。木目が同じになるようにしているので、パッと見では全然分かりません。最高に 面倒 手の込んだ作りです。
一体どういう構造なのだろう?と、パズルのように悩むのも勉強になって面白いです。