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以前、分解熱という、ごく一部の方にのみ発症する熱病について紹介したのを覚えていますか?今回は、分解熱の一症例とも言える改造熱について紹介します。
改造熱の典型的な症状として、
世界に一つの物にする快感。
手間暇+費用をいとわない。
が挙げられると思います。
事実、今回の患者は毎夕の様に残業をしていた模様。しかし、残業とは名ばかりで、実は改造熱が発症していたのです(笑)!しかも、かなりの重症。おそらく回復の見込みは無いでしょう。。。
さて、問題です。このカメラをご存じですか?ここから機種名を当てたら、あなたはスゴイ(いや、病気かも)。
正解はポラロイドカメラ。左にある物がオリジナルです。昭和30年代にヤシカ(現在の京セラ)が、ポラロイド社からライセンスを得て生産したカメラ。でも、ポラロイド製のオリジナルより出来が良いらしい。
そして、右が今回の改造熱発症患者の作品。ちょっと見た目に違いがありますねー。
裏側を見ると違いが一目瞭然。超巨大なピントスクリーンが出現(笑)。なんと4X5フィルム(大判カメラ用のシートフィルム。デカイ。)のホルダーが装着可能になっているのです。
今回のプロジェクトは、
「世界一小さい4X5カメラを作ること」
このカメラは今で言うトリプルネームモデル(笑)。セイコー(シャッター)、ポラロイド、そしてヤシカ。
このレンズの凄いところは、絞りが90まであること(笑)!フィルムがISO3200だったからだろうけど、凄すぎ。
改造内容を軽く紹介します。
まずはボディをこんな感じにズバッと切断(たぶんバンドソー)。ファインダーも切断(その後、移植)してしまいます。切断面を上手に処理するのが重要ね。
距離計を調整し、新たに視野確認用ファインダーの窓を加工。リンホフなどと同じく二窓式のレンジファインダーです。
4X5用のフィルムホルダーを加工してピントスクリーンを製作。ガラスに製図用のマットフィルムがくっついています。ここで撮影前の像を確認するわけだけど、意外とちゃんと見える。
僕のコレクションから、ハッセルブラッド用のスクリーンを提供するかも(笑)。そうすれば中心部の見やすさは向上するはず。
受け狙いと思うけど、立派な銘板まで付いています(笑)。
写真からお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、そう、重症患者は僕の父(モユルとチーちゃんのおじいちゃん)。改造はまだまだ完了していないようです。
もちろん、ちゃんと写真も撮れているそうです(未確認)。かなりの軽量化も果たしています。しかし、大判フィルムなので、一枚撮るたびにフィルムホルダーを付け替えないといけないので、速写性はオリジナルと比べると劣ります。
今回の改造の一番の意義は、とっくの昔に対応フィルムが無くなり、写真機としての役割を失ったカメラを、現役機(笑)にしてあげたことでしょう。もっと詳しく改造内容を知りたい方はこちらへ。
これで、モユルとミチカを撮って!と、思った方は、↓のクリックを宜しくお願い致します。←いや、ちょっと無茶。
銘板、脱帽です!
「須式」とありますが
中途半端に「この手のモノ」に興味津々の私、
「スペリー式」自操を思い浮かべました。
共に両者、同じ光学機器・・
IKURUさんの父上様、
どうぞお気を悪くなさらないで下さいね。
投稿者 BUBU
はじめまして。
こんばんは。
このオリジナルの奴、昔所有していました。
二束三文で売ってしまったのですが・・・・。
改造する方法もありましたね。
惜しい事をしました・・。
投稿者 ぽち
BUBUさん
スペリー式とは、操船用のジャイロの事(調べてみました)ですか?ちなみに須式とは僕の苗字が由来(笑)です。
ぽちさん
はじめまして!オリジナルをお持ちだったんですか!今では結構、格安で手に入るみたいですので、探してみると良いかもしれませんね。
投稿者 Ikuru
ぽちさん
ついこの間YahooAuktionに出ていましたよ。
http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r31303301
\5000くらいで落とせることもあります。
投稿者 重症患者のイクルの父
IKURUさん、わたしの勘違いでした!
前回お話ししたのは
旧海軍がライセンス生産した
「航空機用自動操縦装置」のことです。
でもこれは揺籃期の製品ゆえ
光学系は全く入ってないようです。
でもそれには「須式」の銘板が貼ってあるかも・・(失礼)
※ちなみにあの「B-29」では「爆撃照準機」連動の
精緻な「自操」がありました。
投稿者 BUBU