MENU


2006年02月18日    コメント ( 3 )

本物のパノラマカメラ。

ちょうど今、ストックホルムではアンティーク市(人によってはガラクタ市かも)が開催されています。60年代の陶器に興味があって出かけたのですが、予想外の買い物までしてしまいました。

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6

ネームプレートは無くなっていますが、ロシア製カメラのHorizontホリゾントだと気づきました。トイカメラ人気に乗って新型のHorizonホリゾンもありますが、これは初期型で金属ボディ。その場でいじくってみると、とりあえずちゃんと動作するようなので購入してきました。

060218_02.jpg

カメラ: Horizont
フィルム: Fujifilm Press 800

このカメラはレンズ部が首を振るように動くカメラなんです。一時期、流行ったフィルムの上下をカットする”パノラマ風”でも、ハッセルブラッドXPanのような”超横長ワイド”ではなく、本物のパノラマ写真(画角120度)を撮る事が可能です。

060218_03.jpg

カメラ: Horizont
フィルム: Fujifilm Press 800

室内で撮ってみると露出不足ですが、パノラマの効果が強烈に現れています。本当の我が家はこんなにグイングインに歪んではいないんです(笑)。

060218_04.jpg

カメラ: Horizont
フィルム: Fujifilm Press 800

いつも通り、モユルと一緒にお散歩へ。景色などの遠景だと歪みは目立ちません。水平が出ているとなお良し。

060218_05.jpg

カメラ: Horizont
フィルム: Fujifilm Press 800

ピント合わせ不要の固定焦点なのだけど、どの辺までピントが来るのか不明。絞り込んでもモユルを大きくシャープに撮るのは難しいかな。ちなみにこれはF8。

060218_06.jpg

カメラ: Horizont
フィルム: Fujifilm Press 800

普通のカメラのように本体を握ると指が写ってしまうので、気にしていたらなんと。。。

足が写ってしまいました(笑)。普段では全く想像のつかないミスでした(笑)。

060218_07.jpg

カメラ: Horizont
フィルム: Fujifilm Press 800

そして、先ほどの写真でお気付きの方もいるかと思いますが、もう一つ、トラブルが起きてしまいました。そろそろフィルムも終わりでしょうと思っていても、なぜかフィルムを巻き続ける事ができてしまい、パトローネ内のフィルムが全部出てきてしまった(要するに巻き戻し不可状態)のです。

当初は状況を把握できず、確認の為に裏蓋を開けてしまったので、最後の数枚は完全露光し、ダメになりました。とりあえず、いつも現像してもらっているカメラ店で、カメラごと暗室に持ち込んでもらってフィルムを取り出しました。

さらに言うならば、カウンターはフィルム装填時にリセットされる事はなく、あくまでも概算なので全然、参考にならないという日本製のカメラではあり得ない仕様。巻き上げを乱暴に行うと、フィルムがちぎれる事もあるらしいです。

ロシアンカメラ恐るべし(笑)。


 
 

コメント

このカメラは、端から端まで露光するのにどれくらいの時間が掛かるのですか?

モユル君を撮るにはじっとしていてもらわないと伸びたり、ちじんだりしちゃうとおもうけど。

手持ちでもとにかく撮れるとはおどろきでした。

露出時間はどうやって決めていますか?

レンズの動き速度一定で、スリット幅で決めるか

スリット幅一定で、レンズの動き速度を変化させるか

のいずれかだとおもいますけど。

今度、中の仕掛けも見せてください。

投稿者 イクルの父


先日ウクライナからHORIZONTをUS$200で入手しました。残念ながらメンテ不足でシャッタースリットにダメージがあるらしく、画面右側20度が真っ白になります。いま新品を購入しても、2回以上返品しないと完動品を手に入れることは難しいようです。さすがソ連製。そろそろ修理に出すべきかなと考えています。しかし雪の日に結構露出が適当でも写る、使えるカメラです(趣味に)。

投稿者 ライブシュタンダルテ


ライブシュタンダルテさん

このエントリーの物と同じモデルですか?けっこう古い物のようなので、修理をしてしまった方が確実かもしれませんね。

投稿者 Ikuru


コメントをお願いします