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僕の研修最終日、ストックホルム郊外にデザイン事務所、工房兼、自宅を構えるデザイナー、オーケ アクセルソンに会いに行きました。彼は椅子のマイスターとも呼ばれるほどたくさんの椅子をデザインしています。スウェーデン家具の巨匠と呼んで差し支えないでしょう。
昨夏の展示会パンフレットが表札の上に貼られていました。毎年、夏にはヨーロッパ中からヨットや観光客が集まる街の、風光明媚な場所に建っています。
彼のアトリエ兼ギャラリー。過去40年の作品が並んでいます。この10年ほどの彼の家具(一品物や量産前のプロトタイプ)は僕の研修先で製作しています。
これも研修先の親方たちが作った家具セット。オリジナルはストックホルムの王宮から注文を受けていますが、オーケは微妙なディテールを気に入らず、5年ぶりにリデザインをし、全て作り直しました。王宮の家具たちはこんな感じ。どの辺が違うか分かりますか?
今回の一番の驚きはここ。立派な工房がギャラリー横にありました。彼はデザイナーとして非常に有名ですが、正確には超優秀な技術および知識も兼ね備えている家具職人でもあったんです。
なんとすでに70歳を過ぎているのに、誰かにやらせるのではなく、自分で加工、試作をしています。
”ん、これ、どうやったの!?”と聞いた、研修先の親方たちにテクニックを教えるオーケ。この椅子はすでに量産されていますが、改良に余念がないようです
ストックホルムにある芸術アカデミー内、図書館の模型。
こちらは彼の自宅側。奥のソファーも自作。彼が家具職人試験を受験した時に製作した立派な戸棚もありました。
ベランダでお茶を飲みながら談笑。僕にとって今回の訪問で得た物はたくさんあった気がします。また来ようっと。