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2008年11月22日    コメント ( 5 )

ブログ掲載画像の作り方

これまでEOS 5Dで撮影したRAW画像からJPEGへの現像には、CanonのDigital Photo Profesional(DPP)を使ってきました。特に大きな不満は無かったのですが、ちょっと試しにAppleのApertureの一ヶ月試用版を使ってみたら、色々と気に入る点があり、思い切って乗り換えることにしました。

081122_01.jpg

Apple純正だけあって、使用感は上々です。

081122_02.jpg

Aperture: 画像一覧表示

ファイル情報の管理もiPhotoより良いですね。RAW現像はAperture、現像後のJpeg画像管理はiPhotoで行うことにします。

081122_03.jpg

Aperture: 画像調整前

ここから現像過程。
そうそう、デジタル画像での「現像」は、フィルムでの現像とは少し意味合いが違って、RAW画像(カメラ内で生成された生データ)を、JPEG画像として書き出すことを言います。

まずは、読み込んだままの画像を表示します。

081122_04.jpg

カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-70mm F2.8L USM
RAWから補正無しで現像

この時点では全く補正(ブログ用にリサイズのみ)が行われていません。デジタル一眼レフの未補正画像らしく、地味にまとまっています。俗に素材として使いやすい画像と言われます。(逆にコンパクトデジカメの画像は、撮影後の加工をあまり必要としない高彩度、高コントラスト、シャープに仕上がります。見栄えはするのだけど、後からの調整をあまり出来ない)

今回の画像で、調整したい点として思いつくことは、
-ホワイトバランスをもうちょっと暖色寄りへ
-彩度をあげたい
-コントラストを高めたい
-シャープにしたい
-白飛びしている芝生の補正

081122_07.jpg

Aperture: 画像調整中

それらを踏まえて、大胆に補正をかけてみます。

081122_08.jpg

カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-70mm F2.8L USM
RAWから補正して現像

ド派手にまとめてみました。
鮮やかで綺麗だけど、ちょっと、やり過ぎですね(笑)。まず、ホワイトバランスを上げすぎ。

081122_05.jpg

Aperture: 画像調整中

今度は、自然な感じに収まる様に調整。
キャノン純正のDPPに無くて、Apetureの便利な機能が「ハイライトとシャドウ」補正。何のためかというと、明るい部位や、影の濃い場所などを調整する機能です。

今回の画像では、明るすぎる場所(日光が当たっている芝生、強い光が当たっている葉)の輝度を下げる効果を期待しています。あまり差が分からないかも知れませんが、例えば風景写真で真っ白になってしまう雲などでは、効果絶大です。

シャドウ部への補正を行うと暗いところが明るくなるのだけど、これはあまり好きではない(コントラストが低くなったり、なんか不自然になる)ので未補正。

081122_06.jpg

カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-70mm F2.8L USM
RAWから補正して現像

それをJPEG画像として現像。
それほど彩度も高くなく、コントラストも控えめ。まだまだ加工が出来そうなくらいでフォトショップへ送るのが、僕のパターン(注:あくまでも自己流なので、これが正しいかは不明)。

081122_09.jpg

先ほどまでの状態で普段は画像を保存していますが、ブログやウェブサイトに載せたり、プリントする際はフォトショップで追加の処理を行います。控えめな状態で収めてあるので、ここから豪快にいじくることも可能です。

081122_10.jpg

Photoshop CS3: ブログ掲載用に加工中

ブログに載せるために、画像サイズを変更して影付け作業。フォトショップの機能「アクション」として、加工過程を設定してありますので、ワンクリックで完了(超便利)。

その後に、シャープ補正と、軽くトーンカーブの調整をする。←ほとんど適当です。

081122_11.jpg

Photoshop CS3: ブログ用に画像書き出し

ウェブ上で見ても許容できる程度まで画質を落とす。左が最高画質である現在の画像、右が書き出し後の画像。

081122_12.jpg

カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-70mm F2.8L USM

と、こんな感じの工程を経て、このブログの画像は出来上がっています。どうですか、RAW画像からの加工って、ちょっと面白そうでしょう?JPEGだとこうはいきません。なかなか奥が深い世界です。

しかし、一つだけ問題が発生。現在使用中のMac Mini(Core 2 Duo 1.83GHz、メモリ2.5GB)はDPPを使用時には軽快に動作していたのに、Apertureではギリギリ許容範囲。今はMacBookには興味があまり無いので、MacMiniの新型が欲しいけど、そんな物が発表される気配は無し(もう前モデルから1年以上経過)。CPUを載せ替えるか?いや、グラフィックカードの方が効果あるかな?あれ、グラフィックカードは交換できたっけ?うーん。。。

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コメント

イクルさんもApertureに乗り換えたんですね!!
僕もMacBookからMacBook Proへの乗り換えとともにLightroomからApertureに乗り換えました。
MacBook ProもApertureも超円高と学割のおかげで日本の2/3で購入することが出来ました。

Apertureですが、Lightroomより管理の仕方が楽で気に入っております。
調整(現像)についてはLightroomの方が優れていた様に思いますが、その辺はPhotoshopとAperture Plug-Insでどうにかなりそうですね。あと、Apertureの問題としては、ライブラリのサイズがLightroomと比べても格段に大きい事ですね。
もしもまだトライされてない様でしたら、"Noise Ninja" "Hydra HDR" "Border FX"のPlug-Inを試してみてください。BorderFXはフリーソフトで、大変便利で良いです。(ご存知でしたらすいません。)

投稿者 SHINFRANK


SHINFRANKさん
こんばんは!
さすが同時間帯(正確には一時間違いますが)域に住んでいるだけ合って、反応が早いですね!アップ直後で、文章の訂正など(後半部。MacMiniだとちょっときつい)をしていたので驚きました(笑)。
日本の三割引ですか!スウェーデンではまだそこまではいかないので、羨ましいです。え、でも待てよ、イギリス旅行ついでに買うという手もありますね。MB proが十万円台で手にはいるのかー。ブツブツ。。。(笑)。

Apertureのプラグイン、気にはなっていたのですが乗り換えて日が浅いので、全く調べていませんでした。情報ありがとうございます!

投稿者 いくる


あれ、Apartureは推奨GPUが結構ハイパフォーマンスだった様な気がします。
CPUはG5以上だった筈なので、やるならGPUでしょうけれど…mac miniは難しい様な気がします。
流石にロジックボードに手を入れるという荒技は通用しないでしょうね。

僕はパフォーマンス面で不満だらけでもCNX2を使っています。
何せまだPowerPC、ノイズリダクションをいじろうものなら、分単位で待たされます…

投稿者 ts


なるほど、なるほど、話を聞いている分にはデジタルも面白そうですね。
僕はまだフィルムを使っています。ナニワカラーキットなるものを知ってから、薬品代の元を取るためにと、フィルムの使用本数が増えました(良い事)。カラーネガの方が、モノクロよりも温度も時間もずぼらでも良いみたいで、ちょっと驚いているところです。それだけに、特性のシャープなモノクロを使いこなすのは難しいと思い返しています。
楽しみにしてます。

投稿者 ぽんちゃん


tsさん
さすがによくご存じですね。グラフィックカードの要求値はかなり高いです。実はこのMacMiniの分が最低値(笑)。PowerPCでの高度な画像処理はきついですねー。分単位ですか(笑)。僕のPowerBookで普段の作業をすれば似た様になるのかも。。。

ぽんちゃんさん
そのキットって、カラー現像を自宅でするためのですよねー。ちょっと興味があるんです。そうなんですか、そんなに気楽に出来ると分かると尚さら気になりますね。

投稿者 いくる


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