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2008年10月08日    コメント ( 3 )

6X17サイズの物凄さ

世間では、135判フルサイズ(36mmX24mm)の新型ラッシュとか、ライカSというデジタルカメラに採用された新フォーマット、フェイズワンがリリースした大型センサー(中判6X4.5をカバーする)を有したデジタルバックなど色々な話題がありますが、まだ現在のデジタルカメラでは絶対に真似の出来ない世界があります。

081008_00.jpg

カメラ: 富山製作所 Art Panorama 170
フィルム: Kodak 400NC
レンズ: Nikon nikkor-SW 90mm F4.5

それが、このアートパノラマ170で撮る写真。撮像面の面積比は、6X6中判の約三倍、135判フルサイズと比べればなんと約11倍(APS-Cとならば約29倍)にもなります。

デジタルとフィルムの画質云々という話は別としても、フィルム/センサー面積の違いから、このカメラにしか撮れない世界が潜んでいます。

081008_01.jpg

カメラ: 富山製作所 Art Panorama 170
フィルム: Kodak 400NC
レンズ: Nikon nikkor-SW 90mm F4.5

これがハッセルブラッドやローライなどの一般的な中判カメラで撮る6X6サイズの写真。でも、写真をクリックすると分かりますが、このパノラマカメラでは三倍もの大きさで撮ることが可能です。

081008_02.jpg

カメラ: 富山製作所 Art Panorama 170
フィルム: Kodak 400NC
レンズ: Nikon nikkor-SW 90mm F4.5

6X6サイズだと標準レンズとして使える画角でも、6X17(写真をクリック)だと途端に超広角レンズになります。

081008_03.jpg

カメラ: 富山製作所 Art Panorama 170
フィルム: Kodak 400NC
レンズ: Nikon nikkor-SW 90mm F4.5

ここまでの広角だし、輝度差(明るいところと、暗いところ)があると難しい。

081008_04.jpg

カメラ: 富山製作所 Art Panorama 170
フィルム: Kodak 400NC
レンズ: Nikon nikkor-SW 90mm F4.5

これは最短距離あたりから狙った一枚。露出アンダーから引っ張り上げたので変な色になっていますが、このカメラの潜在能力が垣間見られます。

ちなみに絞り値は11です。

081008_05.jpg

カメラ: 富山製作所 Art Panorama 170
フィルム: Kodak 400NC
レンズ: Nikon nikkor-SW 90mm F4.5

これは傾いたり、ピント位置がちょっと手前だったりと失敗気味ですが、良い感じなので参考掲載。

柔らかく綺麗な光が多い、これからの季節に凄く良さそうです。問題は、手持ちでどう撮るか。素直に風景撮影をしている方が無難かな。いや、でもやっぱり。。。


 
 

コメント

素晴らしい〜
バッチリきましたねぇ〜
ニッコールのシャープさやボケ味が表現されています
日本製レンズは、本当に精密というか、狂いがない(=ピントが合わなければボケボケ)ですね
どうやってピンを合わすことに成功されたんですか?

投稿者 dice-k


揚げ足取りではないのですが・・・。
富岡ではなく富山だった記憶が・・・。
アートパノラマは欲しいカメラのひとつです。
うらやまし〜!!
6×6の経験しかないので6×17なんて想像もできません。
デジタルでは合成になるパノラマを一発で撮るという撮影方法ができるフィルムカメラは、デジタル世代としては逆に新鮮です。

投稿者 じょんのび


dice-kさん
うーん、適当です(笑)。出発前に1mの距離感を確認したのが良かったのかも知れませんね。

じょんのびさん
あ、本当だ(笑)。過去のブログを見ると、ちゃんと「富山」と書いている部位もあったのに、いつのまに富岡になっちゃったんだろう(笑)。修正いたしました。ご指摘ありがとうございます。

投稿者 いくる


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