
綺麗な楽器を作りたいと考え、クラウドファンディングに挑戦しています
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昨日のエントリーでも書きましたが、ヤフオクやってます。入札を行う方々が商品の状態を判断する唯一の情報は商品写真。綺麗に撮影する事にだわり続けていたら、商品撮影の技術が随分と向上しました。
いかに綺麗に撮影するかで落札額に大きな差が出てきます。事実、全く同じ商品が同時期に数個出品されていても、僕が出品した物がほぼ常に最高値を記録します。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、現実にそうなので僕も驚きました。
ジョージ ジェンセンの銀製品をたくさん撮影してきて、綺麗な写真は出品者への信用にも繋がるという事が分かりました。僕が管理しているジェンセンのサイトの写真ジェンセンのサイトの写真をご覧頂くと分かりますが、ヘタっぴな写真(初期)から、なかなか上手く撮れている物(最近)まで様々です。物撮りを上手にこなす為の試行錯誤をたくさん行っています。
注:ボケ具合はハッセルブラッドで使用した場合と同じような描写と考えられますが、色乗りやコントラストはEOS 20Dの画像エンジンによりますので参考程度にご覧下さい。また、20Dのセンサーサイズは、ハッセルブラッドのフィルムサイズより遙かに小さいので画角はかなり狭くなります。EOSで撮った写真はレンズ中心部のみでの描写という事をご了承ください。
ここへ来てようやく分かってきた事は、”ハッセルブラッド用の80ミリレンズが結構イケル”という事。最近、知り合ったスウェーデンのプロカメラマンも同じ事を言っていた事で確信が深まりました。
左上からプラナーFE80ミリ、プラナーC80ミリ(6枚玉)、左下がプラナーC80ミリ、テッサー80ミリ、コダックエクター80ミリ。
これらのレンズをEOS 20Dで使う為に必要な物がアダプター。右の物は現行のハッセルブラッドレンズ用。精度も無限遠までちゃんと出ます。左は1000/1600Fレンズ用のアダプター。ガッチリしているのですが、取り付け時にちょっとだけ前方に出ているみたいで、無限遠が出ませんでした。ちょっと残念。でも、子供達を撮影するのには必要充分です。
今回の被写体。ジョージ ジェンセンのアクセサリーたち。左から89年、95年のイヤーペンダント。右のブローチNo.159はグリーンアゲードがはめ込まれています。3つとも非常に入手困難な物たちなのですが、左端の89年ペンダント(カーネリアン付き)は極めて希少なモデル。超が4つくらい付くレア物(笑)です。
とりあえずキャノンのレンズで撮影。ズームレンズですが80mmの位置にして最短距離で撮っています。後半の写真と比べてみて下さい。
ここからカメラは三脚に固定して、各レンズを交換しながら撮影しています。ピントは真ん中の95年ペンダントの下部付近に合わせています。TTLフラッシュを使用しているのでフラッシュ量はカメラ側で調整されています。
まずは絞り開放で。少々甘いかなという描写です。1949年製です。
テッサーの方がクリアーでシャープな印象。それでも現代のレンズと比べると柔らかいようです。1951年製。
大量に生産されたC80ミリレンズ。ずっとクッキリ。これは1963年の物。
それよりもちょっと古い初期設計の通称6枚玉C80ミリ。先ほどの物と比べると柔らかい印象。1960年製。
そして僕が普段常用しているFE80ミリ。C,CFレンズと同じ光学設計ですが、これまでの分と比べるとやや高コントラストかな。おそらくT*コーティングの効果でしょう。
次は2段ほど絞ってみます。先ほどはかなり甘い描写だったエクターでもグッと引き締まりました。
アクセサリー撮影は、ある程度ボケさせると綺麗に見える。
球面には必ず映り込みが生じるので悩みどころ。これは良い感じになっているかな。
石の内部にも光が届き綺麗に透き通っています。これはフラッシュを使わないと結構難しい。
アクセサリー撮影のポイントは、本物よりも良く見せる事(笑)。とは言っても、現物の方がずっと素敵です。
F11までさらに絞り込む。これくらいになると商品ディテールも良く分かります。でもエクターはやっぱり柔らかい写り。物撮りにはちょっと使いづらいかな。
同じく柔らかめだけどちょっと良さげ。
新しい世代のレンズの方が金属面等の表現が綺麗かも。
ここまで絞り込むと6枚玉でも差は感じません。
僕が普段、小物を撮影する時は常にこの設定値。80ミリレンズだと、被写界深度もちょうど良いみたい。他の焦点距離のレンズと比べて軽いのも利点。
ここからは各レンズの最短撮影距離で。今度は三脚は使わず手持ちで撮影していますのでアングルの変化はご了承ください。
今回の一番の驚きはこれ。なんと1000/1600F用のレンズはかなり寄れる!FEレンズも随分と近づけるのですが、それ以上でした。
アダプターに問題があり正確とはいえませんが、ハッセルブラッドに取り付けて比較しても、明らかに近寄れます。ビックリ。
それに対して、レンズ内にシャッターを装備するCレンズはあまり近寄れません。これが限界。
このままでは商品撮影には向きませんね。
FEレンズならここまで近寄れますが、先ほどのエクター、テッサーと比べるとまだまだ。
そこで登場するのがこのエクステンションチューブ。前半の描写比較でも使用し、近づいて撮影しています。これをレンズとカメラボディーの間に取り付ける事で、近接撮影が可能になります。プロクサー0.5mあたりも有効です。
グンと近づけました。花などを撮る時にもとっても便利。
やっぱり近づいて大きく撮った方が素敵ですね。
元々、近寄る事が出来るFEレンズだとここまで見せる事が。
というわけで、わざわざマニュアルフォーカスのレンズを使って商品撮影をしているというお話でした。
”欲しくなる。入札したくなる。”写真を撮る事が僕の課題です。
初めましてこんにちは、Cレンズのクロームのことに興味を持ち始めて探していたらIkuruさんのページを見つけました。
ネットで検索したら数は少ないですが出回っていることが判りました。
7月15日(土)に中古で500CMとC80クロームのT*を購入できました(東京 御徒町)もう一つC80クロームの6枚玉も購入できました、ハッセルブラッドの辞典みたいな本によるとT*の方は1969年製で6枚玉の方は1959年製となってました、一般的に?言われている製造年よりも前の物のようですこの辺りのことご存知でしたらお教え下さると嬉しいです。
カメラ暦は10年程です、ペンタックスLX→コンタックスAX→コンタックスRTSⅢ→コンタックス645→コンタックスRTSⅡ→そして今はコンタックスRTSⅢと85/1,2 50周年+S−プラナー60/2,8で広角系望遠系はコンタックスは持っていませんデジカメのソニーT9を使っています。
これからも楽しみに見させていただきます。
ありがとうございます。
投稿者 ツァイス大好き44歳
ツァイス大好き44歳さん
はじめまして!
80ミリクロームは作りの良さの点からも素晴らしいレンズですが、クロームのT*や6枚玉とはなかなかマニアックですね。まず6枚玉ですが、59年製の物もありますので間違いではないと思います。56,59,60年の3世代があるようです。
クロームのT*ですが、たしかにちょっと早いですね。刻印のあるリングに細工がされている事などもあり得る話だそうですが、コーティングはT*らしくなっているでしょうか?もしくは極初期のT*レンズなのかもしれませんね。申し訳ございませんが、それ以上はなんとも申し上げられません。
これからもよろしくお願いしますね。
投稿者 Ikuru
お返事下さりありがとうございます。6枚玉はほぼ透明な感じですT*のほうは85/1.2と比較して古いこともあると思いますが似た色はしています蛍光灯(リング)が3つ(オリンピックの五輪のように)重なって見えます。
奥様の猛抗議・・・ご苦労様です。
エクステンションチューブ55というのはどんな使い方をする物ですか?接写用でしょうか?
投稿者 ツァイス
SWC/Mは売りに出されるのですか?今回のボーナスの約半分は80ミリ2本と500C/Mで使ってしまいましたのですぐには無理ですが年末ならどうかな?という経済状態です。
関心有りです。
決めてみえることがおありでしたら教えて下さい。
投稿者 ツァイス大好き44歳
ツァイス大好き44歳さん
6枚玉はおそらく問題ないと思います。T*はなんとなく紫っぽく見えるかもしれません。とりあえず、撮る事が一番ですので楽しんで下さいね。
エクステンションチューブはお察しの通り、接写用に使用します。例えばこのエントリーではエクステンションチューブ10という薄い物を使用しています。これだけでもかなり被写体に近づく事が出来るんですよ。花などを撮る時には非常に役立ちます。
SWC/Mはいずれ出品しようと思っています。たぶん30万円くらいでスタート。でも、妻のキビシー目が光っておりますので、年末まではちょっと待てないかもしれません(笑)。でも、そのうちまた良い物を見つけるかもしれませんので、ご期待くださいねー。
投稿者 Ikuru