
綺麗な楽器を作りたいと考え、クラウドファンディングに挑戦しています
応援していただけましたら嬉しいです。ぜひご覧ください。
僕の本業は家具製作。という事で、今回は夏休み前にほぼ完成していた戸棚を撮影してみました。
撮影場所は学校内の空いていた教室。冬休みになったので誰もいない中、一人で撮影スタジオを設営しました。複数のフラッシュのシンクロが上手くいかなかったり、マックからのカメラ操作が単純ミスから出来なかったりと不便はありましたが、まあまあの物が撮れました。
この戸棚は職人試験前の最終課題として作った物。職人試験で必要な条件を全て満たしています。要するに試験前の実力試し。幅80センチです。
こちらが製作前に準備した製図。A0の用紙に原寸で描いています。サイズを縮小しているので見え方が少々、汚くなっています。例えば省略線は破線ですが、実線に見えています。脚の断面を描いていないのはミス。
立体図も描きました。
そして、こちらが完成品。微妙に角度が違いますが、上の図とほぼ同じに見えています。
ディテール。黒檀のラインがこの戸棚の特徴となっています。年明けから製作する職人試験用の戸棚(参照1、参照2、参照3にも、この意匠を採用しました。
特注の蝶番(ちょうばん、ちょうつがい)が付いた扉。
デンマーク家具で良く見受けられる意匠をアレンジした脚。
鍵と引き出しの取っ手も特注品です。
この戸棚の製作を通して、色々と次回(職人試験)への課題点を知る事ができました。この引き出しの前板(サクラ)と側板(白樺)の組み手もその一つ。出来は問題ないのですが、今度は伝統的な組み手の配分で加工します。
実はこの戸棚の名前は”カメラ戸棚”。しかし、皆さんもご存じのように職人試験用にこれよりも遙かに収納力のある大きな戸棚を作ります。そちらはハッセルブラッド用になるので、これはキャノンEOS用かな。
抽斗の組み手部分を見ると
前板より側板が2mmほど入っているように見えているけど、
前板を少し出しておいて本体との合わせをする余裕を作っているのですか?
そうすると普通の作りでは、側板は引き出しの位置決め(左右の)にはならなくなるでしょう。
図面では底板の枠が位置決めになっているようだけど、合っていますか?
これはスェーデンの伝統的抽斗工法ですか?
投稿者 イクルの父
生の父さん
これは半フランス式(直訳)の引き出しで、底板の左右だけで引き出しの位置決めをしているので、側板は位置調整には関係していません。この図面からは分かりづらいですが、作図もそのようになっています。
投稿者 Ikuru