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先週、僕の在籍する家具製作科の3年生たちが作った職人試験受験家具たちの検査(採点)が行われました。
これはその中の一人、ノルウェー人のシェーティルが作った戸棚。デンマークの巨匠、ハンス J ウェグナーのデザインした戸棚(ウェグナーの了承を得ています)です。パッと見はシンプルな戸棚ですが。。。
開けるとスゴイんです(笑)。木象眼と言う、様々な材種の木を組み合わせて図柄、模様を描く技術で装飾されています。
ウェグナーはこの象眼加工(戸棚は別注)で職人資格を得ましたが、この3年生は戸棚自体も自分で作り上げました。象眼の採点がまだ残っていますが、戸棚の評価は最高評価だったそうです。
僕も来年に職人試験を受けますが、これは課題に選びません。というか、選べない(笑)。
彼はこの製作の為に毎日、遅くまで作業をし、土日も返上して作り上げました。総製作時間は600時間とかでは済んでいないんじゃないかなあ。。。<追記>合計で1000時間を超えているそうです。
こんな事を僕がしたら、カズエとモユルは日本へ帰っちゃいそうです(笑)。
中の写真を見てびっくりしました。すごい!としか言えません。北欧の家具でこんなに派手なものはあまり見たことがありません。日本や中国のびょうぶを思い出しました。
木象眼とはよく使われるものなんでしょうか?
「様々な材種の木を組み合わせて図柄、模様を描く」
ということは、いろいろな木を上から貼り付けるのでなくて、埋め込んでいるのでしょうか?
この図柄に使われているいろいろな色はそれぞれ木の色なのでしょうか?
質問ばかりですみません。IKEAの家具に囲まれて暮らしていますが、「木」がとっても好きです。ダーラヘスト、コーサなどの小さいものを作っています。
IKURUさんは来年試験なのですね!応援してます。ご家族を大事にしながら、がんばってください。息子さんの誕生日プレゼント素敵ですね。
投稿者 るー
るーさんへ
こんにちは。現代の一般的な家具(北欧だけではなく)には、この技法はまず使われていないと思います。いずれにせよ、かなりの手間と費用がかかるので、手の込んだ作品を注文(量産できる物ではない)できるのは貴族など裕福な人が多かったはずです。Ikeaの家具とは対局にある物です。極端に言えばユニクロに対してオートクチュールの服くらいのさがあります。
技法は木を組み合わせてはめ込むという事で正解です。産業革命の境あたりまでは良い物がたくさんあるみたいです。ジャパン デザイン ネットに僕の簡単なレポートもありますので、ご覧下さい。
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/sweden_f/18/index.html
ストックホルムでしたらHamngatanにあるHallwylska美術館が素晴らしい象眼作品のある場所として有名です。
投稿者 Ikuru
こんばんわikuruさん、杉山さんの所でちょこっとお会いしましたね。購入したばかりのPCが壊れ、ほんとに後悔先に立たずになってしまいました。
さて、ひとつ質問があります。ウェグナーのキャビネットのチョウバンと扉のキャッチ、ずいぶん、精巧なものですがオリジナルと同じ物なのでしょうか?そちらではまだこの様な金物を作るシステム、職人さんが残っているのですか?
それとも金具もシェーティルさんの自作ですか?
投稿者 TABULA RASA
TABULA RASAさんへ
こんにちは!パソコンが壊れちゃったのですか!?それは災難でした。
職人試験ではオリジナルではなく過去の作品をコピーする場合、同じように作るように指示されますので、金物もそのようにしていると思います。ちなみにここまで精度の高い物は街中では売っていませんので、特注品です。図面さえあればなんでも(値段もけっこうしますが、、、)作ってくれるようです。
投稿者 Ikuru