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2008年01月22日 コメント ( 8 )
みんなで林の中へ。
まずはモユルが通い始めた保育園について、ちょっと説明。これまでは幼稚園と記述していましたが、正確には保育園と言った方が良いみたいなので、今回から改めます。保育園はスウェーデン語でFörskolaと言って、直訳すれば「就学前学校」という感じでしょうか。1歳から5歳までの子供が通えます。
注:今回の内容は僕が住んでいる地区での話ですので、他の場所では内容が異なる可能性がありますのでご了承ください。
ただし、誰でも一歳から子供を預けられるわけではありません。両親共に就職しているか、就学している事(もしくは就職活動中)が必須条件になっています。要するに働いているか、学生でない限りは、子供の世話は親が行わないとなりません。間違っても、子供を預けて自分だけ遊びまくるなんて事は出来ません。そんな事をしながらさらに休業手当(子供の世話をする事を条件に会社/学校を休み、給料保証/お手当てをもらう)をもらっていたりなどすると、摘発対象になってしまうんですよ。冗談じゃなく、それ専門の調査隊がいるらしい(と、新聞に載っていた)。
例外ももちろんあります。我が家の様な滞在許可のみのビザで、片親(カズエのこと)が条件を満たしていない場合は週15時間という感じに保育時間が減少します。ただし、二人目の子供は保育園へは通えません。あと、モユルの様な障害を持っている子なども例外扱いです。小学校が始まるまで集団生活が出来ないのかと心配になりますが、4歳からはそれらの制限無く、通うことが出来るようになっています。
保育料は親の収入によって変動します。最高に稼いでいる人で約20,000円/月。子供の年齢が上がると割引もある。あと兄妹も割引が適用されます(おそらく子育て支援の一環)。我が家はモユルが障害児だということで15時間/週は無料。さらには必要なら専門家の派遣などのサポートも保証されています。という事で今月はまだ午前中しか通っていないので、無料のはずだったんだけど、なぜか先日、請求書が届いた(笑)。まあ払っても全然問題ないくらいの少額(2000円もしない)だったんだけど、おかしいと思うので問い合わせ中。
(追記:当初は全額無料と書いていたのですが、確認したところ正確には週15時間までが無料。保育園の保母さん達も勘違いしていたのでした。)
カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM
さて、モユルの保育園通いも3週間目になりました。保育園へ最初は1時間だけの通園で、少しずつ時間を延ばして12時(ランチ後)までいられるようになりました。僕も付き添って保育園生活をしていたんですよ。一緒に切り絵をやったり、手を繋いでお散歩に行って、食事も他の子と一緒です。こども達と絵本を読んだりと、ほとんど保父さんと同じ(笑)。
でも、最近は園内保育の日は、保母さんに預けてすぐに帰って来ても大丈夫なほど。一般的には一週間くらいで付き添い期間(新入生は必ず)が終わるのだけど、モユルの場合はまだまだ続きます。2年前は全くダメで一週間で断念していたのだから凄い進歩です。
そして今日は、近所の林に出かけるというので、一緒について行きました。モユルのような自閉症の子によくある症状として、「普段と違うことをするのが苦手(要するに毎日同じが良い。予定外の事は嫌い)」という事が挙げられるのですが、モユルに不安を持たせない為にパパである僕が付いていったという次第です。
カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM
お揃いのベストを着て出発です。
注:ベストには保育園名と連絡先などが書かれているので、画像処理を行ってあります。あと、人物や場所が特定できるような写真もカットしています。本当は素敵な写真がたくさんあるのだけどね。
カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM
歩いて10分くらい。住宅街の中にある林に到着です。こんな所に!?という場所で驚きました。
カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM
まずは皆でフルーツ。
モユルのクラスは、3歳から5歳児の混合コース。23人に担当保育士3人。しかし今日は20人の子供に4人の保育士。
カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM
ついに今日、皮付きのリンゴを食べられるようになったモユル。
カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM
すぐに遊び始めるこども達。岩の間に屋根を作るようです。
カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM
こちらでも何かのゲームをしているのかな。スウェーデンの保育園では雨の日も、雪の日も、泥だらけの場所でも普通に外で遊ばせると聞いていたけど、実際目の当たりにすると凄いなあ。
当然、びしょ濡れになるので、下駄箱横には乾燥室付き。
カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM
どんどん登っていく。3人とも女の子。
カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM
保父さんとお話中。
カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM
そして、モユルはというと。。。
まだ皆と一緒に遊ぶのは難しい(自閉症ではごく一般的)ので、ティーナ(スウェーデンでは”先生”とは付けないで名前で呼ぶ。大学の先生だとしても名前。)が、ほぼ付きっきりで見てくれています。
次回に続きます。
コメント
モユル君が保育園に行かれるようになってよかったですね!
雨でも雪でも バスの中にしっかりと着こんでお揃いのベストの保育園児たちが乗っていたりするとあまりの可愛さに微笑んでしまい、林や森の中でドロドロになって一緒に遊びたい気持ちになります。
投稿者 P
こんにちは
ミクシーから訪れました
ぜひ、定期的に読みたいので
私のブログ(ノルウエーでの生活を書いています)に
登録させていただいてもよろしいでしょうか?
投稿者 なちぶーひとみ
Pさん
あの格好でぞろぞろと歩いている姿は可愛いですよね。泥だらけの服を洗うのが大変そうです(笑)。
なちぶーひとみさん
こんにちは。リンク等は全く制限ありませんのでご自由にどうぞ!
よろしくお願いします!
投稿者 Ikuru
Ikuruさん、はじめまして。
私の5歳の娘も自閉症です。私自身が医療職をしており(おまけに愛車はSAABです)スウェーデンの医療・福祉制度にはとっても興味があります。時々これからも拝見しますので、色々教えてくださいね。
投稿者 いいくに
こんばんは。
パパもモユル君もがんばってますね。
皮付きのりんごが食べれるようになったのですね、すごい!
ストックホルムとこちらではdagisに入れる条件がかなり違うので驚いています。
自閉症の子が突然の変化にとても敏感なこと日々実感しています。今日は、迎えに来るはずのバスがパンクして、タクシーが来ました。4人の子なのにたった一台のバス(子供の相性?で全員一緒は無理!)しかも1時間も遅れて。朝は大変な騒ぎでした。家族以外の人に慣れるのに時間がかかるけれど、働くものとして、慣れてくれたときの達成感は何ものにも代えられません。モユル君の緊張が少しでも和らいで楽しく過ごせるといいなと願っています。
投稿者 るー
いいくにさん
はじめまして。おお、SAAB。どのモデルでしょうか?私は93(たしかこんな数字だった)の新しいのにちょっと興味があります。
これからもよろしくお願い致します。
るーさん
そうなんです、ふと見たら皮付きで食べていました(笑)。家でもそうしてみようとしたら、自宅で食べる時は皮をむかないといけないんだそうです。こだわりがあるようです(笑)
ストックホルムはやっぱり人口が多いからか、条件が厳しいのでしょうね。Västerås(もし地名を書かない方が良いようでしたら削除しますのでおっしゃってください)ではどんな感じですか?
投稿者 Ikuru
はじめまして!
北欧大好きで、家具もジェンセンも大好きです。
ずっとブログ拝見していて、いつも、お子さんたちの写真がかわいらしくて。パタゴニアがよく似合っていて。。。
私の長男も自閉症です。。。
9ヶ月で診断されました。。。
写真を撮るときはいつも苦労しました。ぜんぜんこちらを向いてくれなくて。。。。笑
いま、4歳7ヶ月です。ずいぶん目もあわせてくれるようになりましたわ。
東京の保育園にかよっています!
おしゃべりは上手ですが、会話が難しいです。
パニックあり、多動あり、毎日大変です。
七転び八起きですわ〜。
それにしても、北欧の保育園、素敵です!
森の中で暮らしたい!
他にも自閉症をお持ちの親御さんがたくさんいらしていてびっくりしました。仲間は多いほうがいいですね!
投稿者 aranamin
aranamiさん
はじめまして
最近はモユルも呼びかけに応えてくれますが、以前の撮影はやっぱり難しかったです。そこで僕の場合は違う手段を駆使してみました(笑)。たとえば、頭の裏側から手のひらを出してみるとか、変わった音を発して振り向かせるとかでしょうか。あれ、そこにいるのはマサル君?とわざと間違えてみるのも、モユルには効果的ですね(笑)。
僕もたくさんの方にお越し頂けて嬉しいです。これからもよろしくお願いしますね。
投稿者 ikuru