ストックホルムの空を見上げて

2009年01月14日 コメント (50)

日本の住宅が、あまりにもアレすぎる件

さあ、年に一回か二回ほどやってくる辛口ブログの日がやってきました。ショッキングな言葉遣いと感じる方もいるかと思いますが、一応ご了承下さい。内容は、前から書きたいなーと思っていた事柄。風邪をひいて休んでいる今が良い機会ですので、一気に済ませてしまうことにしました。

スウェーデンに住んでいるということを日本の方に話すと、ほぼ必ず、

「寒くて大変でしょう?」

と言われます。確かに先日のストックホルムは、マイナス20度近くまで冷え込みました。では、僕たちは服を着込み凍えていたと思いますか?東京よりも暮らすのが大変だと思いますか?ここよりは暖かい日本へ行きたいと思っていそうですか?

おそらく皆さんが想像するものとは、答えは全く逆
むしろストックホルムの方がはるかに快適です

 

「冬の室内は寒い」 - これは常識だと思っていますか?

 

冷え切った外

-確かに屋外の気温は、ストックホルムの方が低い値を指していますが、室内は全く寒くありません。

-フリースを着ていないと凍えるなんてこともありません。

-窓の近くにいると冷気が流れて来るのを感じることもありません。

- 廊下に出ると冷え切っているということもありません。

- お風呂は暖かくても、風呂場や脱衣所は震えるほど寒いなんてこともありません。

- 当然ながら、夜中、トイレに目覚めて凍えるという事もありえません。

-屋外と屋内の気温差は東京より遙かに大きいはずなのに、窓の内側が結露でびしょ濡れということもあり得ません

本題に入る前に、幾つか補足説明をします。

-タイトル
クソという言葉は当ブログの掲載基準に引っ掛かります(笑)し、響きが美しくありませんので、あえてアレと置き換えています。

-さらに、これはスウェーデン(ヨーロッパ)の住宅を褒め称えるために書いているのではなく、日本の家があまりにもアレ過ぎる為、ちょっとした問題提起と考えています。まあ、実際アレなのはその住宅を作る建築家や建築関連業者、無知な役人なのかもしれませんが。

-比較対象の定義付け
70年代以降に作られたある程度新しい世代の一般的な一戸建て、もしくは集合住宅。とりあえず、東京(おそらく、本州、関東全域でもOK)とストックホルム(スウェーデン全域でも良い。北極圏に近い場所はさらに極寒)で比較。

 

日本では、節水型トイレとか、オール電化住宅、湯温維持機能とか、お湯が冷めにくい風呂桶か、他にもエコ環境エコecoエコアホみたいに連呼していますが、それらが設置される住宅があまりにもアレな事をご存じですか?

普段の服装

アレというのは決して誇張ではありません。エコ家電に投資して、ちょっと節約できたとしましょう。でも、住宅がアレ過ぎるようでは全く意味がありません。

寒い冬の朝、「うーっ、今朝は冷えるねー」と目覚めたことがありますか?
ストックホルムではあり得ません

屋外が冷え込んでいるかどうかは、窓を開けて確認するまで分かりません。室内ではシャツ一枚、裸足でも平気だからです。モユルやミチカに至っては素っ裸で遊んでいることもしょっちゅうです。

夜間、水道管の凍結対策のために水抜きをするのは日本の寒冷地では常識です。
こちらでは聞いたこともありません。
必要ないからです。

暖房をガンガン焚いているんじゃないの?と思われるかもしれません。

暖房に接して遊ぶ

全く逆です。

暖房器具は室内に確かに取り付けられています。しかし、触っても付いているかどうか?、もしくはほんのり暖かく感じる程度。火傷をするようなことは間違ってもありませんし、ましてや発火することもありません。当然ながら子供が触っても平気ですし、気にする必要もありません。

ほんの僅かの暖房なのに家中がしっかりと暖まるストックホルムの家と、バカみたいに熱エネルギーを放出する暖房器具があっても、家中の暖をまかなえない東京の家何がちがうのでしょうか?

一日の生活の大部分を占める自宅で凍えるか否かは、大きな差です。

何度でも言いますが、冬の室内は寒くて当然と思うことは間違っています。それを知らないでいる大部分の日本人は本当に忍耐強いとしかいえません。

 

答えは簡単明瞭です。

熱エネルギー保持力と、遮断力

そして、暖房器具の配置が全く違うからです。

 

1、壁が違う
スウェーデンの家は、壁の間に断熱材が入っています。

日本でもグラスウールで断熱しているよ?という知識をお持ちの方もいることでしょう。その通りですが、あんなスカスカの断熱性能が劣る物と比べてはいけません。こちらでは極厚の断熱材がこれでもかっていうくらい詰め込まれ、隙間には液体状態で噴射充てんする断熱材を徹底的に流し込みます(断熱材は厚さと密度に比例して断熱効果があがる。隙間があると水を呼ぶので密閉する)。

大型住宅などでは、既に断熱素材と壁が一体になった建材があるほどで驚きます。断熱材を入れれば当然壁は厚くなりますが、雨風を防ぐくらいしか役割のない日本のアレな家とは違います。厚くても20センチあるかどうかの日本の壁に対し、我が家の壁は30センチを超えています。

黄色いのは全て断熱材

極厚の断熱材が確認できます。見るからに高密度です。

じゃあ、夏は暑いじゃないか!、日本の家は風通し良く作れば夏は涼しいのだ!と思いますよね。

分かっていない方は陥りがちな考え方です。現在ある建築技術や、冷暖房設備が無い様な時代でしたら正しいかも知れません。でも、現実はそうではありません。少なくとも都会ではこの考えはもう通用しないでしょうね。コンクリートで固められた世界で生活している皆さんならば分かるはずです。夏に風通しを良くしても、ちっとも涼しくなどなりません。

外の熱風が流れ込んでくれば暑いでしょう。しかし、壁や屋根に直射する日光の熱エネルギーは断熱材が大きく和らげてくれるのです。さらには、誰も気付いていないようですが、これにはさらに大きな利点が隠れています。断熱材が適切に施されている住宅は、熱エネルギーの損失を少なく抑えられますので、クーラーを付けるとしても、極弱い冷気だけで室内を十分に冷やすことができるのです。温度維持にかかるエネルギーもごく少量で済むことでしょう。

もし仮にあなたが、20畳の部屋用の強力なクーラーをお持ちだとします。ワンルーム用に交換しても十分な性能があるかもしれませんよ。

室内用の断熱材が各部屋に積まれています。

こちらは密度の小さい断熱材のようです。

 

2、窓が違う
二重窓が良いと聞いたことがあるかもしれません。そのとおりです。

窓を開けてみましょう

ガラスの間に空気層があることで、断熱効果を生じてくれるからです。対流が生じないように、真空状態で密封さ
れていれば尚更です。結露も断然起こりにくくなります。窓の縁と、枠からすきま風があるようでは困りますので、密着状態を高める様にすることも重要です。

アルミサッシ(熱が伝わりやすい素材なので必然的に水を呼びやすい)

引き戸(構造的に密閉状態を作り出すのは困難)

一枚ガラスの窓(断熱は期待できない)

これは日本ではごく一般的で、そして安価です。

しかし、その為に失う熱エネルギーは膨大です。

 

ちなみに、引っ越したばかりの我が家の窓は、全て三重構造でした。玄関の扉に付いている覗き窓でさえも二重窓。先月まで住んでいた家は二重窓。

窓枠に沿って、計三周もゴムバンドが走っています。ここが窓を閉めた際に密着し、密閉度を高めます。すきま風が生じる様な隙はありません。
一番右のガラス(外側)で外気を遮断し、ブラインドなどが含まれた中間層と、左の二層構造のガラスで断熱。注:窓を開けてしまったために、一番右のガラスは曇っています。

 

スウェーデンのバス、鉄道も二重窓。コンビニなどのドリンク陳列ケースのガラス扉さえも複層になっていると聞けば、いかに意識の差があるか分かると思います。日本の規制がアレすぎると言わざるをえません。

 

3、暖房器具の配置が違う
皆さんは暖房器具はどこに置くのが適切だか知っていますか?食卓の近く?部屋の
真ん中?考えたこともないかもしれませんね。

その部屋で一番熱が逃げる場所を暖めるのが正しい考え方です。

冷気の侵入口である玄関には大型のラジエーター(放熱器)が備えられています。

必然的に窓や扉の近くが設置場所となります。冷たい空気が暖められることで室内の温度差が小さくなり、ほとんど対流の生じない安定した空間となるからです。

無意味に暖房器具を設置しているのでは、冷たい場所はそのままとなり、暖かい場所は必要以上に暖かくなってしまいます。例えば、部屋の真ん中に灯油ストーブを置くという方法(しかし、それが日本では一般的かもね)は最悪です。

ストーブで暖められた空気は軽くなりますので上昇。その暖かい空気に押し出された空気は、窓や壁で冷えて重くなるので下降。そして、その冷たい空気が床を流れてストーブの方へ向かうという対流が発生します。足元は冷えるのに、顔はポカポカというヒドイ状態となってしまいます。(バカみたいに熱くなる日本の床暖房もどうかと思う)

ドイツでは、ロウソクの炎が揺らめくような対流(これでもかなり弱い対流)が生じている暖房はハズレ扱いになるそうです。70年代にドイツに住んでいた父がそう言うのですから、日本の住環境は一体どれだけ遅れているのでしょうか。

 

どれも、物理学の基本で十分に分かることばかりなのに、日本の家はなぜこうも見事なまでにアレなのでしょう。科学技術、工業力では超一流と思われる日本ですが、

住まいに関していえば三流以下です。自宅で凍えることほどアホなことはありません。

北海道出身の方は、東京に出てきたら寒かったという経験をされたことがあることでしょう。どうやら北海道では断熱材や二重窓などは常識のようです。スウェーデン留学から帰国したら、実家が寒くて驚いたという方もきっといるはずです。冬に日本の家へホームステイをするヨーロッパ人は驚くでしょうね。クソ寒いって。本当に気の毒です

暖房器具の適切な配置、さらに適切な断熱を施した壁と窓のお陰で、暖房に必要なエネルギーは必要最低限で済ませることが可能になります。北海道の工務店さんに聞いたところ、これらを満たす住宅を東京で建てる場合、一般的な住宅より6割増しになるそうです。高くて買えない?

でも、非生産的な霜取り作業にかける手間、無駄に凍えること、無駄な暖房への費用を考えるとなんとかしたいものです。

ましてや、寒い風呂場で脳卒中なんてことになったらシャレになりません。(注:大きな温度差は脳卒中のリスクを高めます。暖まった〜♪と、脱衣所に出てきたら倒れるというわけです)

日本の住環境ならば、最高に寒いはずの窓際の洗面所で、愛車の洗車をするパンツ姿のモユル。

寒い日に外出する際には、しっかりとした服を着るのは当然です。体からの熱を保持し、凍えない様にするためです。住空間もそうであるべきです。

しかし、日本のアレな住空間は、上着も着ずに、ホカロン100個を持ってスキー場へ出かけているも同然です。←表現が極端ですが、どれくらい馬鹿げているかは分かりやすいと思う。

エコ建材!
グリーンなんとか!
環境に優しい!
売り上げの1パーセントを環境対策に!
10年で元が取れる!

などという、聞こえは良いけど、インチキ臭さがプンプンしている宣伝文句に惑わされるのではなく、

無駄なエネルギー損失の無い住宅を増やすこと、これこそが本当の環境対策なのではないでしょうか。というかね、条例で断熱設備などを必須要項にしちゃえば良いのにねー。初期投資は大きくなっても、将来を考えれば遙かに安い投資です。

 

おそらく、賛否両論色々な意見が出てくると思います。日本の高湿度環境と比べることは出来ない!という方もいるかもしれません。僕はそう思いませんので、なぜそう思うのか、しっかりした理論で根拠を示して頂けると嬉しいです。住宅に関する知識は大歓迎です

 

 


コメント

本当に素敵な写真ですね とっても綺麗で見入ってしまった。。。私も写真撮影大好きです でもカメラはデジカメだから限度あるけど 又お邪魔します ランキング投票試みたけどできませんでした 又挑戦します

投稿者 はなごころ

はじめてコメントします。
いつも拝見し、楽しませていただいています。仕事柄、今日の日記はすごく面白く読ませてもらいました。まったくそのとおりだと共感しております。
またリアルなスウェーデン事情、教えてください!

投稿者 タナカ・デ・ヒデキ

ikuruさんこんにちは

完全に正論だと思います

何に付けても
「発想の振り出し」からして「ズレてる」ことが
今の日本には余りにも多すぎです

基本「金を落とすやり口しか思いが至らない」

ホントよくぞ言ってくれました!!

投稿者 bubu

今まで、ずっと思っていたんです。
お部屋の中は、心地よい温度なのだろうなぁと。
それは、もちろん子どもたちの服装です。
子どもは往々にして靴下などは嫌いますが、彼ははそれだけじゃない!
と思っていました。
良い環境なんですね。
ウチはマンションなので、あまり寒くないですが、戸建の方の話を聞くと、
そりゃ、寒そうです。

投稿者 tenten

そんな東京の普通のマンションなんですが、うちはエアコンをすべての部屋に付けたけれど、まったく使っていない。

暖房もしない 明け方にちょっと寒いくらいです。
前は角部屋だったから結露がすごく寒く、暑かった(当然冬が寒い)
でも上下左右に部屋があると夏は涼しく、冬は暖か きっと上下左右の家が断熱材代わりなんでしょうね。
昔10リットルポリタンクで買った灯油がとうとう三年経っても半分以上残っていて古くなって廃棄しました。
じつは私はこんな冬でも布団をかけずに寝ています。毛布一枚それも12月〜2月の間だけ
特別な装置もないんだけど日が沈んだらレースと厚手のカーテンをサッシにこれくらいだな〜  もしかして私が鈍感なだけ? 爆笑

ただし 無風の真夏の夜はさすがに暑い そんな夜は    扇風機です。(^_^)v

投稿者 ちいちゃん

このエントリー、とても面白く拝読しました。
うちの実家なんか(九州ですが)、風通し抜群で、冬なんか外より寒いですよ(笑)。

投稿者 erika

書き忘れましたが

当然イクルさんところのモユル君やミチカちゃんみたいな格好でいたら風邪を引くのは間違いないくらいの気温です。

廊下や北側の部屋は 先ほどの話の適用外です。北側は寒いです。

投稿者 ちいちゃん

いやあ、ためになる話が聞けました。
結局は、日本の業者の技術の問題なのでしょうか、考え方なのでしょうか。
辛口いくるさん、また、期待しております。
忙しい人は出て行ってくれ、あれも賛成です(笑)。

投稿者 Pacco

前に住んでた賃貸の部屋が、夏は酷暑、冬は極寒、結露はひどくて
断熱効果ほぼゼロに近い環境でした。これに懲りて、新しく買ったマンションは
もともと基本性能が高かったのを、リフォームで断熱をさらに強化!
この冬はとても快適です。建物によってこんなに違うものなのか、
と夫婦でびっくりしています。

でも、、この写真見てると、もう全然レベルが違いますねー。。
なんだこの極厚の断熱材!三重構造の窓も初めて見ました。うーん。
日本でつくると6割増。。。運用コストの事をわかっていても
その数字にはひるんでしまいそうですね。。確かにこれが「意識の差」なんですね。

投稿者 ホリデー

すごい!!壁の厚さにうっとり。
文章にもうっとり。こういうことはっきり自信を持って言えるってかっこいい。
そんな家、存在するんだ〜。あこがれてしまいます。
なぜ、日本の人は気付かないんだろう・・・。不思議です。
うちはもう家を建ててしまったけど、外観などより強さを選びました。
鉄骨の家です。断熱まではそんなに考えてなかったかも。でも木造より全然暖かいはずなのですが
やはり寒くて凍えています。
実家は湯冷めするともう寝れません。鼻が凍ります。

投稿者 ムッチー

そうそう、スウェーデンの冬は、ある意味暖かいですよね。

私の友人のスウェーデン人たちは、北海道の冬の室内も極寒だったと言っていました。東京に比べればよくても、まだまだ…ってことなのですかね。

その東京よりもはるかに暖かいハズの北アフリカの地に住んでいますが、ここも寒いです…。建築現場なんて見たら、住むのが怖くなりそうな建て方ですから。隙間風だらけ…風が強い日には、窓を閉めていてもカーテンが勢いよく舞うくらいです。スウェーデンから越してきた当初は、冬の外気の暖かさと室内の寒さにびっくりしましたから(笑)。

投稿者 kaya

真夏のシドニーからメイルします。
こちらの住宅もスウェーデンの建築と同じような考え方で、ダブルブリックといってレンガの二重構造になっています。レンガとレンガの隙間で外の気温が断熱され、窓を開けなければ熱風が入ってこないので涼しいです。我が家はウチワだけでひと夏を過ごせます。冬も同様で吹き抜け二階建てですが、ファンヒーターひとつで十分です。もっとも冬は日本やヨーロッパと比べるとかなり暖かいので単純に比べるのはどうかと思いますが。幸いなことにオーストラリアは地震がないのでレンガが住宅に使えるのかもしれません。

投稿者 マグパイ

毎日楽しく拝見してます。今回の話題は、設計士として少し違和感を感じましたので、
私なりの意見を書かせて下さい。

Ikuruさんの話のポイントは、日本の大方の建物の温熱環境に対する意識の低さや
逆にそれを利用した住宅産業の浅ましさの指摘、にあると思うのですが、建築に詳しく
ない一般の人が読むと、壁はこんなに厚いほうがよい、窓はトリプルがよい、ひいては
北欧の家の作り方(建材や設備の選択も含めて)は、日本でも有用なのではないか、
と思われるかも知れません。

残念ながら、日本の現状は何の工夫も魅力もない昔ながらの家を建てる工務店や
高スペックでも薄っぺらい家しか作れないハウスメーカーが大部分ですが、中には
その土地の気候風土にあった、心地よい住宅を真剣に創っている人もいます。

私もそうありたい、と願っている一人(現実は様々な理由で厳しい)ですが、仮に
東京近郊で一般住宅を設計する際、写真のような断熱材や窓は使いません。
確実にオーバースペックだと思います。次世代省エネ基準を満たすスペックで
施工がきちんとされていれば、あとは冷暖房方式の選択で十分快適に出来ます。

窓下のヒーターは理想的ですが、狭さやプラン上の制約もあり、床暖房(というと
床が「暖かい」イメージですが、基礎断熱をして基礎自体を微弱に暖める方式だと
暖房していることに気が付かない)を選択したりもします。

窓は、ゴムパッキンが3重についていなくても(生理的に嫌です・・ 笑)木製のエア
タイトで(パッキンはついてますが、目立ちません)、ガラス間のアキを最大に
取ったペアガラスで十分です。もちろん引き違い窓もあります。
私は気候のよい時には、窓(テラス窓なども)を開けて自然の風を
感じたいので、開けていることがごく自然な引き違いが好きです。場所によっては
開き窓を効果的に使うこともします。

那須高原での設計経験はないのですが、仲間の仕事や様々な実例から考えて、
私なら、あまりボテボテ重装備にはしないで、床材の選択や、窓廻りの工夫
(内障子を入れるなど)で対処すると思います。

本来日本の住宅の良さは、自然がすぐそこにあることです。壁でガチガチにガード
する発想ではありません。それは、ただ昔のようなものでよい、ということではなく、
なぜそのような成り立ちをしてきたのか、を考える事に意味があると思います。

ここで文化論を始めても仕方ないのですが、私は日本人がそれを忘れてしまった
から、今の日本の住宅環境の貧しさがあると思います。(温熱環境の話には矛盾
すると思われるかも知れませんが)

その土地の気候風土に必要十分な断熱、スペックを見極め、設計の工夫、
住まい方の工夫で気持ちよく暮らす。 冬でも室内半袖も魅力的ですが、
冬の朝に羽織る薄手のカーディガンの手触りや匂いも、また豊かな気がします。

投稿者 無記名

いつも楽しみに拝見さていだだいております
いつになく辛口なコメントでおどろいておりますけど
スウェーデンの住宅環境大変興味深く読ませていただきましたが
私も設計士さんと同じ意見です

投稿者 coro

無記名さんの専門家としての見識に大いなる疑問を呈したく出てきました。
私も息子と同様 必要なときには辛口です。

> 東京近郊で一般住宅を設計する際、写真のような断熱材や窓は使いません。
> 確実にオーバースペックだと思います。

  それはそうでしょう、外気温との温度傾斜をどの程度取るかはその土地によって違うのは当然です。外気が-20℃になる土地と最低気温が-2から3℃程度の土地では必要断熱性能にも差があって当然です。しかし、断熱性能がオーバースペックで悪いことがないことも事実です。

> 次世代省エネ基準を満たすスペックで施工がきちんとされていれば、
> あとは冷暖房方式の選択で十分快適に出来ます。

  ここで仰る快適とは気温のことではないでしょうか? 気温が何度だから快適という
  発想では本当に快適な環境にはなりません。 私が空調専門家と今までどれほど
  議論しても判ってくれないのはこの点です。 空調方式の選択で快適な生活空間
  が得られるという考えは建築家に是非改めて頂きたいところです。
  日本で市販されている空調装置で快適なものは皆無と思っています。
  快適な暖房は壁面温度を考慮し、室内の温度差を均一にし、空気の流れを最低限
  にする設計をしなければ得られません。

> 窓下のヒーターは理想的ですが、狭さやプラン上の制約もあり、床暖房 ・ ・ ・

  窓下(熱損失が最も大きい部分)のヒーターが不可能ということは、建築家・建築関
  係業者の不勉強と怠慢だと思っています。 この点について機器の開発・施工方法
  の工夫を見たことがありません。

  気づかないほど床暖房を弱くするのは正解だと思います。床暖房を主暖房とするの
  は決して快適ではありません。冷えて帰ってきて室内に入った時は快適ですが長時
  間その部屋に居ると決して気持ちよい暖かさではありません。 ヨーロッパでは放熱
  器からの戻りの温水(20℃くらいか)を床に回します、決して主暖房にはしません。

> 窓は、ゴムパッキンが3重についていなくても ・ ・ ・

  これは-20℃にもなる土地での話です、日本ではガラスに猛烈に結露しても当たり
  前ですね。 ここでどれほどの凝縮熱が奪われているかを啓蒙している例をしりませ
  ん。 環境大臣が、便座の蓋を閉めると電力消費が減るなどと重箱の隅をつつくよう
  な省エネルギー談義をしますが。

  東京でも2重ガラスにすれば、都市騒音も防げる、暖冷房も効く 良いことが一回の
  投資で得られるわけです。

  マンションで隙間の無い玄関ドアに出会ったことはありません。 気密パッキンも付い
  ていないドアばかりです。要するに目隠しだけのドア。 このような現状を放置してい
  る建築業界と建築家にも疑問以上の怒りを感じます。

  ビルの入り口のドアは全てと言ってよいでしょう、四囲が隙間です。
  私にはゴムのパッキンが何故生理的にお嫌いなのか(個人の好みですから私が言
  うことではないかもしれませんが)理解に苦しみます。 他の方法でも結構です気密
  を得る方法を取ってください。

> 気候のよい時には、窓(テラス窓なども)を開けて自然の風を感じたい ・ ・

  それはよく判ります、自然の風を感じたいときには開く、しかし、閉じたときにも隙間
  風で自然を感じ、暖房を無駄にするのは御免こうむりたいものです。 
  引き違い戸はヨーロッパにもありますが、閉じるときには新幹線の乗車口のように窓
  枠に押し付けるようになっています。 今の日本の引き違い戸で隙間の無いものが
  ありますか? 私は知りません。

> 那須高原 ・ ・ ・ あまりボテボテ重装備にはしない

  必要な範囲の重装備をぼてぼてに感じさせないのが建築家の技量ではないでしょう
  か? ヨーロッパの家がそれほど重装備だと思ったことはありません。
  かえって日本のマンションなどよりよほど軽快な印象を持ちます。

> 床材の選択や、窓廻りの工夫(内障子を入れるなど)で対処 ・ ・ ・

  障子を通すやわらかな光は大好きです。現代日本の過剰な照明には嫌悪を感じま
  す。 床材をいくら選択しても、厚手の桐でも使わない限りは快適な暖房にはならな
  いでしょう。 内障子を入れても窓が1枚ガラスでは起床時には結露していることで
  しょう。

日本の従来の部屋は、視界がさえぎられていれば一部屋(欄間で隣と空気が一緒、音
が筒抜けでも)という発想です。現代の生活ではその文化は通用しません。子供でも
ある程度の年齢に達したらプライバシーというものがあります。
私がそのようなことを言ったらば、「雨の音、風の音が聞こえる、自然と共存する生活がよい」ということを言われた建築家がおられました。 それは確かに各自が持つ文化の違いでしょう。 それがお好みであればそれを責める筋合いはないでしょう、しかし、そのためにエネルギーを無駄にしたりなさることがないようにお願いしたいところです。

あるドイツ人の宣教師が言っていましたが、
「日本人は忍耐強い、前は熱帯、背中は北極で冬を耐えている」 綿入れを着て火鉢にあたって暖を取っている姿を指した言葉です。

石油の消費も増やさずに(あるいは減らしても)今より快適な生活環境を作れるのであればそれを取るのが自然と考えます。 たった18リットルの石油を買うために車を走らせるなど実にもったいない話です。

イクルが生まれたドイツの家は2階建て、床面積約200平米(地下は除く)で年間の軽油消費量約1800リットル(暖房、給湯とも同じボイラー、トイレ洗面所を含めて寒い部屋は全くありませんでした)。 タンクは900リットル。 友人はそんな小さなタンクでは2回も給油を呼ばなければならないから勿体無いと言っていました。
アパートを経営している知人の場合、庭の地下に12000リットルのタンクを持っています。 アパートの入居者がそれぞれ18リットルの石油を買いに走っていたらどうなることでしょう。

私が住んでいるマンションでは玄関の内側にもう一つ楢ムク材で扉をつけています。
玄関ドアが鉄製(表裏の間の断熱はない、四囲は隙間だらけ)でいやだからです。
イクルが育った北側の部屋の窓は内側に木の枠の窓を取付けました、後付の2重窓です。 これだけでもどれほど快適になったかしれません。
残念ながら南側のベランダ側は二重にするのが難しく、冬は毎朝窓に結露しています。
マンションは暖かいと皆さんが言います、しかし、一戸建ての家も同じように暖かにしようという工夫(断熱)をしないで寒さに耐えさせているのはやはり、視線がさえぎられれば部屋という文化なのでしょうか。

考えることはまだまだありますが、際限なくなるので、ここいらへんで

投稿者 イクルの父

先ほどは名前の記入を忘れてしまいました。すみません。。
お父様からの疑問にお答えします。

■断熱性能がオーバースペックであることが良いとは思いません。

東京中の建物を北欧並みの断熱性能にする必要はありません。資源の無駄です。
どの程度ならよいか、という問題は、個人の見識、常識、美意識の問題です。
例えばIKURUさんがストックホルムで快適、と感じている環境を東京や那須で再現
できればよいわけで、とりあえず心配だからとにかく重装備にしておこう、というのは
設計の怠慢です。


■快適さについて 

私の文章を冷静にお読みいただければ、「気温が○○度だから
快適」というような浅い考えではないことがお判りになると思うのですが。

■窓下のヒーターについて  

極寒の地では別ですが、例えば東京では敢て窓下に
つけなくても他の方法で「快適」にすることも出来ます。何を優先させるのかを考え
抜いた上での非選択もあるのです。

■ゴムパッキン三重  

日本にいる私は、あのような構造の窓を毎日開け閉めしたくありません。(そもそも、毎日開けたり、僅かに開けたり、網戸にしたり、を想定して
ないと思いますが) 樹脂サッシも嫌いです。多少高価でもシンプルな木製サッシを
建具職人と製作します。これも美意識の問題かも知れません。(ただこれはエアタイトが
完璧ではありませんが。。結露はしません。)

■木製の引き違いで最後にハンドルを回してエアタイトにするサッシがあります。

ただし、東京ではここまで必要ないと思います。

■私の言う設計の工夫、とは、

必要十分な断熱対策を講じた上で始めて意味の
あるプラスαの仕掛けことです。桧の床材を杉やサワラに変えただけでもかなり違います。

■重装備に感じさせない工夫

私なら東京であのサッシと断熱材はつかいません。
ボテボテに見えるからです。那須でも使いません。

■音やプライバシーの問題は、そのとおりだと思います。

最後になりましたが、日本の住宅のひどさは、温熱環境の意識の低さよりも、むしろ、美意識の欠落にあると思います。また、IKURUさんの記事は、このような微細な論議の為のものではない事も理解しておりますので、念の為申し上げて
おきます。

投稿者 kenta

はなごころさん
ありがとうございます。でも、私もデジカメですよ。

タナカ・デ・ヒデキさん
参考になりそうで嬉しいです。

bubuさん
もっと色々制度化されれば、それはそれで産業の活性に繋がるかもしれませんね。どっかの力ある目ざとい政治家がビシッと決定してくれれば良いなと(笑)。

tentenさん
あはは、たしかに靴下は嫌うかも(笑)。帰宅した途端に投げ捨てられます。。。

ちいちゃんさん
そうなんですよね、マンションはおっしゃるとおり、隣家が断熱材と同じように作用しますので外気に面した部位をなんとかすると、随分と変わりますよ。玄関とかもね。

erikaさん
室内ではコートなどは着ないと思いますので、寒さを一段と感じるかもしれませんね。

Paccoさん
あはは、あちらのコメントもご覧頂いていたのですね(笑)。ちょっと皮肉を言ってみました。

ムッチーさん
これは極寒地仕様ですので、さすがに東京ではこうはならないと思いますが、興味深いですよね。お布団の中に、湯たんぽはいかがでしょうか。寝る前に入れておくと良いと思います。

kayaさん
そうなんですかー、北海道の家でもそう感じるんですね。スウェーデン人ってパンツ一枚か、よくてシャツ一枚で寝ますからねー。よほど寒かったのでしょう。
ところで、カーテンが舞うほどのすきま風、申し訳ないですが笑っちゃいました(笑)。

マグパイさん
良いですねー、大当たりのお住まいだと思います。

coroさん
どの辺が同意見ですか?

投稿者 いくる

無記名さん/kentaさん
興味深いご意見をありがとうございます。

まず最初に申し上げたいこととして、
私は「日本でも極厚の壁+三層構造の窓にしろ」などとは全く言っていません。「適切な壁、適切な窓、適切な暖房配置が無駄なエネルギー消費を最小限に留められる」と書いています。それでもなお、建築に詳しくない一般の人が読むと勘違いをするのでしたら、それは読解力の問題です。というか、そのような要望を持ち込んだとしても工務店側から正されることでしょう。

そして次に、「中にはその土地の気候風土にあった、心地よい住宅を真剣に創っている人もいます。」とのことですが、もちろんそのような事は分かりますし、十分に予想できます。ただし、今回の話の冒頭、定義づけで「両国の一般的な住宅」と、私は述べているように、日本では一般的ではないそのような方々は含めていません。
あくまでも、一般的にどこにでもある、普通の家です。私の住まいは決して特別ではありません。東ヨーロッパからの出稼ぎ労働者が建てる様な家ですので、スウェーデンでは最低ランクと思ってもよいかもしれません。

三つめ。「東京ではオーバースペック」だという件。もちろん分かっています。先ほども申し上げたとおり、「適切な壁、適切な窓、適切な暖房配置」を満たせば良いだけのことです。

これらのこと、今一度、ご確認下さい。

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「本来日本の住宅の良さは、自然がすぐそこにあることです。」

残念ながらおっしゃりたいことが良く分かりません。専門家なのですから、もっと論理的にお願いします。

「日本人がそれを忘れてしまったから、今の日本の住宅環境の貧しさがあると思います。」

一般の日本人に、文化、歴史を知り、それを踏まえた上での生活をしろなどと言いましても、無茶ですよ。これは家を作る側、売る側が啓蒙するべき事だと思いますし、そうすべきです。安くたくさん建てることを優先し、そうしなかった責任もあるかもしれません。

バイキングの造船操船技術をスウェーデン人が伝え続けなかったから、今日のスウェーデン造船界の衰退がある、なんていうくらい馬鹿げています。

「その土地の気候風土に必要十分な断熱、スペックを見極め、設計の工夫、住まい方の工夫で気持ちよく暮らす。」

そのとおりだと思います。私が書いたことと概ね矛盾しません。

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さて、那須の家の件ですが、「重装備にしないで窓周りの工夫(内障子を入れる)+床材選択で対処する」とのことですが、どのようにして重装備時と同じ快適空間を作り出すのかを知りたいと思います。窓+障子を配すると、結局は二重窓を取り付けるのと同じだけの設置空間が必要になると思いますが、いかがでしょうか。それとも、その窓というのは既に複層ガラスですか?それなら悪くないですね。

那須では「那須下ろし」という強烈な風がふきます。もちろん雪も降ります。ストックホルムほどではないにしろ、東京より寒く厳しい環境であることは確実です。夏は緑に囲まれていますので涼しくて良いでしょうね。それこそ窓を全開にして過ごしたいものです。

これは別にイジワルを言っているわけでも、kentaさんを試しているわけでもありません。勉強になりますので興味があるというのが本音です。

ちなみに那須の土地は十分な広さがあると思います(でも、家は小さくて良い)ので、ちょっとくらい重装備でも私は構いません(まあ、そう見えない様に作るのが腕の見せ所かとは思いますが)。むしろ壁のパネルに、窓のユニットをただはめ込んだだけの、のっぺらぼうな住宅は避けたいですね。和室は無くて構いません。窓枠や建具も必要ならば自作したいです。柔らかい床は好みませんので、堅材で。ナラが良いですね。

設計の自由度は大きく考えていますが、その辺にあるような家と同じ物には興味がありません。一年を通して快適な生活を約束してくれることと、美しければ最高です。当然ながら、その家が30年くらいで派手に傷んでしまうようでは困ります。

と、色々と考えてきて思ったのですが、これを公開コンペにしたら面白そうですね。やってみたくなってきました。

投稿者 いくる

ちょうどこないだ学校でドイツの建築における窓ガラスについて勉強したので私もコメントさせていただきますね。
ドイツでは1973年の第一次石油危機以降から生活全般における消費エネルギーを削減するための規定が存在します。これは2007年に新たにEnergieeinsparverordnung(エネルギー節約法と勝手に訳します)として改定されました。ここでは建築における消費エネルギーを抑えた断熱効果と建築技術を、そして建物の熱・エネルギー消費量の最大指数を規定しています。 Ikuruさんの今回の問題定義で断熱効果が高い理由として挙げられた窓ガラスの仕組み。ドイツには三重の窓ガラスは基本的に無いみたいですが、二重ガラスは古い建物などでよく見られます。ガラスの隙間に空間を取ること、サッシの密着性、おっしゃる通り、断熱効果を高めている大きな要因です。  その付け足しとして、恐らくスウェーデンでも窓の熱エネルギー透過指数なるものが建築法か何かで制定されているんじゃないかと思います。壁と違って窓は外と内の空間をつなぐ存在なので、当然壁よりもはるかに熱放出が大きいのです。この窓からの熱放出をいかに防ぐか・・・ 今回のトピックの後もう一度テキストを読み返してどれだけ窓の存在が重要か改めて考えさせられました。

窓というのは窓枠(大まかな表現にします)+ガラスで成り立っているわけですが、この窓自体の『U-Wert』熱エネルギー透過指数(要はどれだけ室内から外に向けて窓が熱エネルギーを放出しているかという係数)というのが次の方式で求められます。

【ガラスの表面積×ガラスの熱エネルギー透過指数+窓枠の表面積×窓枠の熱エネルギー透過指数+ガラスの周囲の長さ×窓枠とガラスの密着部の熱エネルギー透過指数】÷窓枠を含めた窓自体の表面積=窓ガラス(1㎡)の熱エネルギー透過指数/1時間あたり

この指数が低ければ熱の透過性が少ないことを表し、つまり断熱効果の高い窓といえるわけです。エネルギー節約法ではドイツの一建造物の最大エネルギー消費量が制限されているので窓のU-Wertを下げるということが非常に大きな意味を持っています。消費者も当然この数値に興味を持っています。だって後々の暖房費に関わってくるわけですから。 この指数を下げるために、使用されるガラスやフレーム自体がたぶんクオリティの高いものじゃないかと思います。(個々の素材自体については習っていないのでわかりませんけど・・・) 
とにかく、このような規定があるおかげで必然的にドイツの家々や建物は高い水準の『保温効果機能』を備えているんです。

もし日本の家のU-Wertを計算して平均値を出したらどんなことになるのでしょうか(笑)
私の実家はきっとランク外です(笑)

投稿者 まさみ

こんにちは、いくるさん。
ドイツに住んでいるJonasです。

今回の住宅についての記事、とても勉強になりました。

ドイツにもう2年ほど住んでますが、こちらで家の中が寒いなと思ったことはありません。
理由はなんとなく分かっていましたが、詳しく説明してもらって、とてもためになりました。

実家は京都ですが、秋、冬に帰るたびに寒いなーと思いました。
部屋はガスストーブとかを使っているので寒いとは思いませんが、部屋の端のほうとか、暖房の熱が届かないところは寒かったです。窓も結露しまくりでしたし。

特に廊下とか足が冷えていやです、、。

自分も日本に帰ったら家とか建てたいと思ってますが、
日本の業者に頼んだら、光熱費がかかるわ、寒いわの家が完成しそうで怖くなってきました(苦笑)

最近、スウェーデンハウスとかデンマークハウスとかそういう業者もありますが、やたら高そうですし、、。

いくるさんは家を建てる際、自分で設計する予定なんでしょうか?
もし建てるとしたら、どんな家になるか見てみたいもんです。

寒いと思いますが、体調には気をつけてくださいね。

投稿者 Jonas

横浜から地元札幌の転勤してきて、物件を12件ほどみたのですが、その中に 築2年のスウェーデンハウスがありました、それはそれは素敵で暖かそうだし、かわいいしでうっとりでしたが、環境面(家賃もこちらの相場では高くて)で 築30年の今の家に決定しましたが、北海道でかつ室内も寒いのでストーブの前に家族で固まってます(笑) 火のある生活もまた良いものですが、さぶいです。 横浜にすんでいたときは、窓ガラスの薄さに 寒さもそうだけど、これじゃ簡単に泥棒さんがガラス割れるよなぁ とそっちのほうがこわかったです。 いつか、札幌で夢のマイホームを建てるときには、イクルさんの記事も参考にさせていただきま〜す。

投稿者 ふぅまま

まさみさんの書き込みを見て再び・・
 戦前の住宅でもドイツでは2重窓は当然でした。ただ、今の窓のように使いやすくはありません、冬になると屋根裏から内窓を持ってきて取り付けるのです。窓と窓の間には植木鉢を置いたりできるほどの間隔があります。

まさみさんはガラス工芸の学校に行っていらっしゃいますが、工芸だけでなく建築窓についても勉強するのですね。
そう、ドイツでは熱損失の算出法が一般向けの建築雑誌にもきっちりと示されています。
壁面の熱透過率がどうなって窓でどれだけ熱が失われて 外気との温度差が幾つの時には暖房の温水温度を何度に設定するのがよいか・・・などなど。 赤外線撮影で家屋の熱損失を視覚化した画像などもよく見ますね。

 私が関係している東北地方のある音楽大学のホール、オルガンがあります。
卒業試験の時期ですから2月、外気温はマイナスではないときに、客席で18℃、オルガンの上部で34℃ 何年も何回改善を訴えてもだめ。 ついに幸いオルガンの木管に割れが生じました。 幸いというのは木管だから比較的修理が容易なのです。 これを機会に「暖房を取るかオルガンを取るか決断してくれ」と強力に申し入れました。 重たい腰を上げた大学は暖房を担当している大手の暖房会社に依頼して調査をしたのです。
私は、何ヶ月か前から音楽科の職員に安物の自記温湿度計を3箇所の高さに設置してもらい記録してもらっていました。
暖房会社は高そうな測定器を持ってきて たった1日記録を取ってレポートを大学に提出していました。
会議に私も呼ばれたのですが、暖房会社側はファンをつけて空気を混ぜるなどという案を出すのです。 音楽ホールに温風暖房だけでもうるさいのに、ファンを足すというのです。 ホールの中央付近の天井から40度の温風を噴き出せば上下の温度差が大きくなるのは当然です。
上下の温度差を少なくするには壁面に沿って床に近いところに放熱器を設ける、温風暖房を併用するとしても噴き出し温度を下げることを提案しました。彼らにとっては素人が何を言うか・・という気持ちだったのでしょう。 職員の記録も馬鹿にしました。
どれほど安物の測定器でも「上がったものが上がったと記録する、上下の温度差があることも誤差はあっても明瞭に判る、これだけの期間測定したものを軽く見るなどとんでもない」と抗議しました。 レポートも素人を馬鹿にしたような内容でした。その後驚いたのですが、この会社は暖房機を設置するに当たって何ら熱損失について計算をしていないことが判ってしまったのです。要するに何々地方のこの大きさの建築にはこの程度のボイラーという経験からの見当値しか持っていないのです。 多分この会社はその世界では最大手です。
壁面の構造、面積、窓の断熱性能と面積、最低外気温を算出してどれほどの熱量をどのように供給すれば快適な室内になるか ということすらしていなかったのには驚きました。
幸い、この人たちは意固地にならずに私の提案を呑んでくれたので、壁面の下部に温水暖房の放熱器を設置することができました。 結果は上下の温度差は2-3℃に収まり、足元の冷気還流も無くなり快適になりました。
ドイツの一般科学教育は日本と比べられないほど低いと思います(30年前の印象です、今はよくなっているかもしれませんが)が、それでも専門家が詰めるべきところはきちんと詰めて一般にも啓蒙します。 そこは日本とは大違いでしょう。

Kentaさま
自然を感じるのも時には良いでしょう、しかし、室内でこごえる、足が冷えるのも自然を感じて耐えるのが快適な生活とは到底思えません。
窓下に放熱器を置くという最も容易でかつ、他のエネルギーを要しない(最も自然な)方法を採らないと仰るのであれば、どのような方法をどのような根拠で採用されるのか知りたいところです。
木製サッシは私も好みます。ヨーロッパには文化財にも使える現代のサッシもあります。 私が子供部屋に作った内窓は木製サッシですが、確実に隙間風を抑えます。


イクルには生活空間の明るさの日欧の差を取り上げてみて欲しいです。
古来、日本人は美しい陰影を知っていたと思います。
松下幸之助の陰謀だという人もいますが、「目に悪い」という名目で生活空間にただただ明るさを求めるようになってしまったように感じます。

投稿者 イクルの父

ikuruさん、初めまして。
今年に入ってからこのブログ見つけて楽しく拝見しています。

東京武蔵野在住29歳自宅デザイナーです。
自分が生まれ育った薄ーい木造の一件家を譲り受け(無償で借りてる)
薄ーい隙間だらけの窓の前でエアコンを見上げて仕事しています。
もはやデスクランプとMacで暖をとっている気分です。

それでも愛着があるから我慢できていて、それどころか
ぼろくなってきた場所に手を入れることにすら抵抗を感じていました。
このポストを読むまで。

でもよく考えたらこの家が快適だったという記憶はないことに気づきました。
僕が本当に抵抗を感じるのは、自分の家を自分で扱えない自分自信と
僕にとっての生活空間の豊かさなんか考えてないだろう業者への支払い。
そしてやってくる、なんか悲しい気分になるつるつるのニセフローリング。
無駄にピカピカのステンレスとやすっちいのシンクの組み合わせ。
木じゃないのに木のふりをする戸棚。
明るい夜、誰のものでもない標準的な生活。

過去と現状への肯定と愛着ということと
現在とこれからの本当の意味での快適を天秤にかけるのは不毛だと
このポストを読んで気づきました。

経済力はアレなんで建て替えをすることはすぐにはできませんが
うちに引っ越してきた妻と、この秋に生まれた娘のために
もう一度自分たちに必要な住環境を考えてみようと言う気になりました。
感謝します。

長文失礼しました。あー寒い。

投稿者 まつい

はじめまして。
以前からikuruさんの事は、いろいろなところでお見かけしていました。
私はikuruさんよりも少しだけ寒い所で暮らしています。
「寒くて大変でしょう?」
コレ、決まり文句でしょうかね。必ず言われます。

現在住んでいるアパートは1920年代の建物です。
もちろん、我が家も2重窓で高さ2mの大きな窓です。
が、残念な事に窓枠からすきま風が入って来ます。
パッキンのゆるみだと思って大家さんに相談しチェックしてもらったんですが、
問題のすきま風は窓の木枠と壁面の間から入って来ている事が判明。
「古い家はみんなこんな感じだよ」そうわれて、対処してもらえませんでした。
が、明らかに私の部屋のすきま風は異常です。カーテンが揺れてます。
でもね、寒くて凍えそうかと言うと、そんな事はありません。
ニッポンの南関東地方の一般的な住宅に比べたら確実に暖かいです。
外がマイナス20度以下でも、
すきま風が入って来ても凍えないってスゴいなぁと思ったりしています。
今、ニッポンの実家に行ったら、「寒い・寒い!」って連呼する自分が容易に想像できますね。
北国の冬の室内での快適さを知ったら、冬の暮らしは確実に北国を選びますね。

投稿者 Tytto

Ikuruさんのお父様へ
2コマあるGlasverarbeitungという授業のうち、ひとつは建築分野に設置されるガラスとその加工についての勉強をします。ステンドガラスのパネルは教会や家などの建物に設置されるし、普段の生活の中で必ずガラス窓は目にするものなので、1年通してその重要性と必要知識を重点的に勉強するのだと思います。 窓の用途にあったいろいろな開き方の違いもおもしろいと思うので今度ブログで紹介したいと思います。

余談ですが知り合いのドイツ人留学生が私の家に泊まりにきたとき、かわいそうに、局部的に温まったリビングと冷え切った廊下、脱衣所、寝室との恐ろしい温度差で風邪を引いてしまいました。 また、ドイツからそのお母さんが日本に遊びに来てその子のアパート(隙間風びゅうびゅうの部屋)に泊まったとき、彼女は風邪をひいておまけに帰国後も寝込んで肺炎になってしまいました。 二人は日本でのこのカルチャーショックを笑い話として今は話してくれますが、本当に気の毒というか申し訳ないというか・・・恥ずかしい限りです。

投稿者 まさみ

はじめまして。
専門家の方のコメントもいくつかあるようですが、日本のペアガラス普及率の低さを専門家ならばご存知の筈です。おそらく数パーセントでしょう。ダブルサッシュやトリプルサッシュなんて考えもしない人の方が多いと思います。一般住宅は最近になってペアガラスの導入が普通になってきていますが、アルミサッシュでは無意味ですね。自宅も一部屋だけ和室がありますが、何となく和室だけは日本製サッシュにしてしまいました。ペアガラスですがアルミ製の枠で引違いです。内障子も付いています。この部屋だけが寒いし、アルミ枠が結露するし、ホコリが入って来るしで後悔しています。他はすべてアメリカ製のアルミクラッド木製サッシュで天窓はVELUXです。ペアガラスだけでなくLOW-Eでアルゴンガス入りです。

それと日本風な考え方なのか、壁厚を広げる方向へはなかなか行かないですね。断熱材は厚みよりも密度を上げるのが主流です。グラスウール断熱材を例にとると、密度を上げるよりも、厚みをとったほうが高断熱の上、安く済むのに...。
しかし決して安くない買い物なのに、建築主が不勉強なのもいけないことです。
ちなみにわたしは電気、給排水以外セルフビルドですので、割と安くできました。

投稿者 Pizza

勉強になるというか、コメントも含めて非常に興味深いです(失礼ながら…)。
確かに、きっちり断熱してあれば、冷暖房ともに消費エネルギーは少なくて済みますし、熱の出入り口で温度差を補正し、冷気を床に降ろさなければ、足元が冷える事はありませんね。正直、目から鱗が落ちた感じです。

僕にはコメントできる様な知識も経験も何も無いのですが、僕の実家は少し前まで、それこそ築50年とかの日本家屋でした。家人も含めて、正確な築年数が分からなかったと思いますが、おそらく終戦からそう時間をおかずに建てられた家だったのではないかと思います。

そしてこの家、壁らしきものがほとんどありませんでした。日本のお寺等を想像していただくと分かり易いと思いますが、襖と障子で仕切られているのみで、それらを開けると柱だけがたっているという感じです。床の間のある西側、水場(土間、釜も含む)のある北側には一部壁がありましたが、土壁に板を葺いた程度のものでした。(その割に、取り壊しの際は業者が所有している最大の重機でも難儀した程、頑丈というか柔軟というか、立派な骨組みだった様です。)

こういった古き良き?日本家屋をベースに、ハウスメーカーが色々な部品を追加して規格化したとしたら、壁を厚くするという方向は考えもしない(基本的に壁と思われている襖や障子は柱と同じ太さの梁に載せてある)でしょうし、その上、さらにそれを追認する様に各種の法律や規制がつくられてしまったら…高度成長期以降の住宅環境ができあがる様な気がします。

勿論、それに対する疑問が出た時点で議論して修正する方向にいくべきなのでしょうが、すでにそれで色々回ってしまっていると、それを考え直す(特に業界にコストや努力を要する)様な意見なりは、様々な方法で黙殺されてきたのでは無いかと思います(どんな分野であっても)。現在でも(というか最近見え易くなってきたという感じでしょうが)、官僚や業界の意思に反する意見は黙殺される傾向にある様です。

とはいえ、真剣に考えている方も、疑問を感じる方も必ずいて、そこに他の色々な事情が情報として入ってくる、時代とともに、変化の可能性は大きくなっているのかもしれません。目先のコストに気をとられるとか、専門家のいう事なら間違いない、という意識が一番大きな要因でしょうから難しいかもしれませんが、こういう提起から実例が導かれていけば、変化のきっかけになるのかも知れません。公開コンペも面白そうです。何か横やりが入りそうな気がしないでもありませんけれど。

有益な情報も意見も無く、長々ととりとめも無く失礼しました。じっくり準備をして、良い家が建てられますように…の前に、風邪が早く全快します様に。

投稿者 ts

わたしも冬はマイナス30度という、アメリカのウィスコンシン州に住んでいます。
室内で凍えたことはもちろんありません。むしろ日本の方が寒いんですよね・・・。
うんうん、と頷きながら読みました。これからもちょこちょこのぞかせて頂きます!

投稿者 mikiko

はじめまして。
昨年末までドイツ駐在して、現在広島に住んでいます。
私もドイツの住宅では快適な冬を過ごしていましたが、日本の住宅は寒いです。
一応一流住宅メーカーの家なんですが、冬は寒さに耐える前提になっています。
後は、日本の街のデザインの美意識の無さにはがっかりです。どこに言っても美しいドイツと比較すると、大きな差です。ドイツ人になぜ日本の美意識を街作りに活かさないのかと聞かれました。多様性を許容するんだって答えましたが、私も不思議です。
すみません、ネガティブな内容で。

投稿者 ROMA

はじめまして。
私はベルリンに住んでいますが、みなさんおしゃってるように
そうですね、家の中で寒いと感じたことがないです。
こちらに引っ越してくる前、東京に8年程住んでいましたが、冬は凍えていたのを思い出しました。

年末に私のパートナー(彼はまだ日本に行ったことがないです)を連れて
一時帰国しようと考えていたのですが、実家のあの寒さ、特にお風呂、を考えて
春に延期しました。あの寒さ、不便さ、居心地の悪さには腹が立つと同時に飽きれてしまいます。
それほどドイツの家は快適です。
建築のことは全くわかりませんが、室内の温度だけでなく、音についても。
東京のマンションで普段私たちが音楽を聴くボリュームで聴いてみたら、すぐにでも苦情かなにかくるでしょうね。壁が薄っぺらいですものね。

そしてベルリンは家賃が安い(脱線しますが。。)。そして日本の住宅よりも何百倍も快適。
というだけで、ほかにたくさん不便なことがあるベルリンでも、やっていけます。

今回のエントリ、本当に興味深くておもしろくて、なんだか気分がすっきりしました。

投稿者 rie

また、もう一言
何年か前に「日本人はウサギ小屋に住んでいる」と言われてマスコミなどこぞって憤慨しましたよね。
先進国の実情を知っていれば ウサギ小屋と揶揄されても怒れないはずです。

視察団、ヨーロッパ滞在の外交官、観察眼が無い、感じない ということなのでしょう。
「ヨーロッパの街がきれいだ」という話はよく出ますね。でも「なぜ」きれいなのかという話は聞きませんね。 
50坪の土地に一戸建てなんて許されないからです。
町並みごとに屋根の高さ、かわらの色、屋根の方向が決められているからです。
壁の色も決まり
アルミが見えるサッシ(表裏断熱してあっても)など住居には使いません。
住空間に蛍光灯は使いません。
裸の泥土は放置してはいけません。
道路から見えるところに洗濯物を干すなど論外です。
商店街でも看板に制限がありませす。ドイツでは動く電光広告は禁止です。
美しさのために勝手はゆるされません。
場所によってはベランダの手すりに花を飾ることも暗黙の決まりです。

町内会で「クリーンなんとか運動」をしてごみ拾いをしているからきれいなのではありません。 パリは犬の糞だらけでも美しいのです。

築20年で「ふるい家」といわれる、「耐用年数50年」で作られるビル
比較して、戦後建ったアパートは「新しいアパート」といわれるロンドン
古い家は(築10年でも)解体して更地にいしないと土地が売れない日本
なんと無駄なことでしょう。
ドイツの友人は「土地は買えるけど、家を建てるのは・・」と言っていました。
日本の土地が高すぎることもおおきな原因でしょう。
 皆で田舎へ行く、人口分散、快適な住居を得る とできればよいのですが。

投稿者 イクルの父

はっきり言って「内地」の家は寒いです。
私は北海道生まれの北海道育ちで、室内では真冬でも「裸足」で生活してました。
その家というのは、合わせガラスでウレタン断熱の家で裸足でも床が冷たくなくて
トイレもオフロも玄関も全部一定の温度を保つと言う家でした。
その家に住むまでは、こんなに温かい家があるとは知らずに生きていました。

関東に住んで、先ず驚いたのは家の中の寒さです。
関東に来てから長袖のシャツやタイツを買いました。北海道に住んでいたけど
そういう厚手の下着を持っていなかったのですが、こちらでは厚手の下着を
着用しないと風邪をひいてしまい、引越ししてきた最初の冬酷い目にあいました。
脱衣室では寒くて服は脱げないし、寝室にしていた部屋は2度しかないし…
これでは外で寝ているも同然。

風通しをよくするためにこういう造り。と言われたのですが、どうしても納得できません。
北海道に住んでいた時の家の窓は、向こう側の温度を感じないガラスでした。
ヒーターは窓下で結露もないガラスの間に空気層を含んだペアガラス。
2重にする必要のないピタっと閉まるものでした。
押入れも結露知らずで、除湿剤など全く必要ありませんでした。

冬の寒さに強い家は、夏の暑さも遮断してくれました。
壁・床・天上、全てにウレタン断熱を使う事で家の中の温度が外気温から
直接影響をうけない仕様だったのです。
その快適な中で暮らしていたので、関東の知人が厚着をしてコタツにうずくまり
エアコンを入れるのを我慢して厚着している様子が我慢大会に見えました。

私は今後関東で家を建てるとしたら、北海道のウレタン断熱の家にしようと
決めています。 こちら仕様の家は寒すぎます。
現在築3年の戸建て(賃貸)住んでいて、ガスの床暖とエアコンなのですが寒いです。
超厚着しています。 築3年の家がこんなに寒いなんて新築の価値を感じません。
暖房も何故、床暖&エアコンなのか・・・?ストーブにしたらもっと温かいのに。
窓も1枚だし・・・私ならこんな家は建てないなぁ〜と思いながら暮らしております。

投稿者 Mam

インターネットのような公開されている場で何かを否定することがどれだけの意味を持つのか、筆者はそれを考えからこの文章を書いていると思いたいのですが。

自分は建築を勉強する学生です。学生といってももう大学に入ってもう7年が過ぎようとしていますし、留学もヨーロッパで一年ほど経験しています。
自分はこの記事を読んで、こういう自分の考え方を肯定して他人を見下すような態度の文章を書いている、という印象を受けて、たいへん情けない気持ちになりました。

この記事は車ならポルシェじゃなきゃ乗る気にならない、って言ってる人みたいです。

建築は風土、歴史、伝統、国柄、技術、材料、気候、工法、法律などさまざま問題があります。その中で「寒さ」だけの点で「日本の住宅がアレすぎる」と書くのはいかがなんでしょう。「日本の住宅の断熱性能が悪すぎる」と書くならいいと思います。それは確かに西欧と比べたら悪いですし。しかし日本のそれは、他の何かしらの問題との中で成立している状況なわけです。

もし、記事の中で書かれているような断熱性能を日本で求め、それが実現できないとしたら、何が問題になっているのでしょうか。その他の原因が判明して、それでも筆者が断熱性能をとりたいというのであれば、結局家づくりに書ける優劣の問題だと思いますし。

スウェーデンの家の断熱性の紹介記事にしておけばいいものを、わざわざ日本の住宅がアレと低評価を与える意味が自分には分かりませんでした。

そんな人、日本に帰ってこなければいいのに。
どうせ日本で家を建てても、テーマパークっぽいヨーロッパのまねごとハウスみたいなの建てて、俺の家はかっこいいとか思うだけだろうし。街並とか歴史とか、そういう意識はまったくなくて、うちのは断熱性能がすごいですからね、とか言って、結局夏は冷房をがんがんかけるような家はすてきだと思いますよ。

投稿者 asoa

asoaさん
わざわざ東工大のPCから頓珍漢なコメントをありがとうございます。

まず申し上げたいのですが、東京工業大学という日本でも最高レベルの大学で「7年」も学んでいる方が、この程度の認識だというのに正直呆れました。このブログエントリーの趣旨も理解できず、私の挑発的な文章に見事なまでに釣られたというところでしょうか。

ツッコミどころはたくさんありますが、例えば「断熱性能が凄いから、夏は冷房をがんがんかける」って、正気でおっしゃっているんですか?「分かっていない人が陥りがちな考えだ」と、私は書いているのに気付いていないとか? あなたは本当に曲がりなりにも理工系で学ぶ学生ですか?

「断熱性能が高ければ、冷房も弱くかけるだけで済む」のは物理学の基本です。一体、いつから理論が変わったのでしょうか?一緒に実験をしてあげてもよいですよ。

あなたは当ブログの文章でさえも、ろくに読み取れない読解力しかないようです。

この記事は車ならポルシェじゃなきゃ乗る気にならない、って言ってる人みたいです。

逆ですよ、逆。
「日本の住宅は、旧態依然のトラバントその物です。ポルシェもメルセデスも望みませんが、わたしは必要最低限な機能は満たしているカローラが欲しい」ということです。

あとね、ポルシェなんかと比べないで下さいよ。ひょっとして、あなたはポルシェが最高だと思っているんですか?

投稿者 いくる

専門であるというasoaさんの書き込みを見てまた 出てきました
誤字、誤用など文章力の細部を拾い出すことは止めます。

> その中で「寒さ」だけの点で「日本の住宅がアレすぎる」と書くのはいかがな・・・

寒さ(断熱軽視)だけでも日本の住宅はアレすぎることを感じませんか?
ヨーロッパのどこに行っておられたのかは判りませんが、日本との差をどう観察され、感じられたのでしょうか? 日本よりよほど街並みに歴史がある、都市毎に個性があることは感じられませんでしたか?
イクルが記している暖房の基礎は、少なくともドイツでは素人向けの本にも載っている初歩の初歩です。

壁の性能が悪いということは、遮音性も悪い、極論を言えば、建築として部屋になっていない、単なる囲いだということです。 建築を学んでおられる(7年も、と仰るところからすると、学ぶというよりも研究する立場でおられるのでしょう)のであれば、少なくとも住空間とはどうあるべきかを考察されたことはあることと思います。

より良くできることを、良くしようという意欲と感覚を持たずに、単にケチを付けられたという反応しかなさらないのでは、進歩は期待できないのではないでしょうか?
意見が異なるとしても、少なくとも整合性のある論理を開陳していただきたいものです。

> どうせ日本で家を建てても、テーマパークっぽいヨーロッパのまねごとハウス・・

今日、日本の住宅街で見る住宅のほとんどが、ヨーロッパのまねごとハウスそのものではないでしょうか?

- 玄関アーチはあるが構造としてあるわけではない。
- 外壁の隅にいかにも石積みのような意匠を持ってくるが、本来の石積みの積み方になっていない。
- 鍛造の蝶番のような金具を付けるが、ただの飾り。
- 内装は木目調(木目でなくて木目調ですよ)、
よくても突き板、ムク材を使っていれば最上等、それでも表面はプラスチック(合成塗料)に覆われている。  それでいて、「木の肌が心地よい」とか宣伝する。
- 壁紙は表面がビニルだかポリエチレンだかで覆われている。

挙げれば際限ないほど まねごとハウスです。

日本建築でも本当の日本建築はまず見ることもなくなりました。しばしば、お寺までアルミサッシを入れているのには幻滅です。ヨーロッパのまねごとでない、ヨーロッパそのものの家を作ってみたいですね。

> 街並とか歴史とか、そういう意識はまったくなくて・・・

日本の住宅街で 「街並みとか歴史」を感じるところが幾つありますか?新興住宅街はまさに「テーマパークっぽいヨーロッパのまねごとハウス」のオンパレードではありませんか? それも極度に過密に。

> 結局夏は冷房をがんがんかけるような家はすてきだと思いますよ。

古典物理にも【新たな理論が】出てくることがあるのですね。
断熱を良くし、冷房も弱く掛けるのが、快適な冷房の秘訣です。ただ、冷房の熱交換には結露を伴うという問題があるので暖房とは違う扱いをしなければならないことは確かです。
しかし、【昔からの】物理理論によれば、外から熱の進入が少ない空間を冷すに要するエネルギーは、【今でも】少なくて済むようですよ。

投稿者 イクルの父

返信ありがとうございます。感情が高ぶっていたため、無駄に変な内容の文章になってしまって申し訳ないです。変な文体から、僕の感情を推測して頂けると、イクルさんの書いた文章に対して、どれだけ僕が不快なのかが分かって頂けると思います。返信を読んでの感想ですが、おそらく、僕とイクルさんは話が合わない人なのだと思います。

>今日、日本の住宅街で見る住宅のほとんどが、・・・
>日本の住宅街で 「街並みとか歴史」を感じるところが・・・

皮肉のつもりで書いた文章が素直に受け取られた気がしますが、それは僕の文章力のなさでしょう。すみません。現在の日本の住宅について語り始めると、原因が複雑すぎますし、個人的には行き着くところは日本人の性格になると予測されます。なので、あまりこの内容には触れないようにしようと思います。
これは、少なくとも、「日本の住宅」とおっしゃっている言葉を始め、どの言葉が何を指し示しているのか、お互いのイメージが共有されてないことが原因だと思います。

今回ですが、
まず一つ目は、僕が言いたいことは、イクルさんが書いた文章が「スウェーデンの住宅の暖房のよさ」であるならば、「日本の住宅がアレ」だという言葉を載せる必要がない、ということに限定します。

もし、「日本の住宅がアレ」だということをおっしゃりたいのならば、まずは日本の住宅が何であるのか定義して頂きたいと思います。それと、熱環境こそが住宅の価値だということもなぜなのか定義して欲しいです。少なくとも僕の知っている範囲の中では、現代の日本の住宅で暖房の点で快適な家もありますし、冬は寒いですが夏は電気を使わなくても十分快適だという家もあります。夏は暑くて冬は寒い、という熱環境的に最悪な家もあります。そして、僕が実際であったお施主さんの話では、どの方もその家に満足していられるそうです。
もちろん、熱環境が大事なことは理解できます。しかし、それが一番であるかどうかはわかりません。家を扱う時の何を大事にするかという価値は、お金を払う(それを所有することになる)お施主さんや設計する建築家によって変わるでしょう。
このイクルさんの文章を読んで、イクルさんが熱環境にすごい価値を見いだしていることは理解できましたが、そのことによって日本の住宅(それが何か分かりませんが)がアレだと言われる筋合いはないと、私は思います。ここまでがひとつめ。

次に
>より良くできることを・・・の点ですが、本当に日本の人がその点を良いと思っているのでしょうか。言い換えると、なぜその住宅が普及してないのでしょうか。イクルさんが今回書かれた記事のような内容を、過去の日本の人が知らなかったのでしょうか。
まとめると、日本の住宅の室内がよい冬場の温熱環境を実現できてない理由は
1、 その性能が必要ではなかった。(需要がない)
1’、その性能は必要だが、他の性能と併せて検討してそうなった。(優先順位が低い)
2、 その性能は必要だが、手に入れられなかった。(コストに見合わない)
3、 その性能が達成されうることを知らなかった(無知であった)
が考えられます。

・・・・・・・・・
ここから先はめんどくさいので、結論だけ言いますと、おそらくイクルさんがアレとおっしゃっている日本の住宅は、消費者がそれを望んだからそうなっている、と考えるのが妥当ではないか、ということです。家はハウスメーカーが作ったからあるのではなく、消費者が望むからあるのです。もし、イクルさんのような熱環境(機能?)優先主義のような消費者が増えれば、スウェーデンのような家が増えてくると思います。おめでとうございます。

付け加えておけば、僕にとってイクルさんが考えているような熱環境優先主義な住宅はアレだと思いますし、僕から見れば、イクルさんのような思想の持ち主と、日本のアレな住宅を作ってきた人たちの間には違いがない、と思います。

投稿者 asoa

asoaさん
こんな時間に研究室からの長文コメントをありがとうございます。相変わらず感情が高ぶっているようですが、ヒマなのでしょうか。私は、そこそこヒマですよ(笑)。

まず一番に申し上げたいことですが、私は一度たりとも「熱環境こそが住宅の価値」だなんて言ったことはありませんよ。勝手に断定しないでいただきたいです。住宅に必要な基本性能が低すぎる、とでも言いましょうか。

イクルさんの書いた文章に対して、どれだけ僕が不快なのかが分かって頂けると思います。

えーと、何を勘違いしているのか分かりませんが、私はそういう気満々で、今回の話題を書いたんです。それなのに、”分かって下さい”だなんて言われても困ります。

>「日本の住宅がアレ」だという言葉を載せる必要がない

余計なお世話です。一体いつから、あなたが当ブログの共同執筆者、校正者、それとも運営責任者になったのですか?

>少なくとも僕の知っている範囲の中では、現代の日本の住宅で暖房の点で快適な家もありますし、冬は寒いですが夏は電気を使わなくても十分快適だという家もあります。

え、こんな年間を通して快適とはいえないような住居を、良い家だと言ってしまうのですか?これだから無知とは恐ろしいものです。

では、とりあえず良い家だとしましょう。しかし、日本でそれはごく一部です。今回のブログ冒頭での比較対象の定義付けには適合していません。ちゃんと読みました?

同じ様なことを言う方がいましたので、上のほうにあるコメントの中にも書いてあります。

比較対象は、一般的にどこにでもある、日欧の普通の住居です。私の住まいは決して特別ではありません。東ヨーロッパからの出稼ぎ労働者が建てる家ですので、むしろスウェーデンでは最低ランクと思って下さい。


>日本の住宅の室内がよい冬場の温熱環境を実現できてない理由は

3、 その性能が達成されうることを知らなかった(無知であった)

大部分の原因はこれでしょうね。
誰も知らないから、”需要が生まれない”、そして、”コストが下がらない”、と悪循環になります。結局、1から3の全部です。

ただし、一般人が知らないのは、まだ許せます。

しかし、あなたの様な次代を担うべき専門家や、設計士、業者が全くと言っていいほど啓蒙してこなかったわけです。私があえて辛口な文章で書いたブログに、いちいちイライラして、この程度の返答しかできないあなたが正に良い例ですよね。

広い視野を持って様々な意見を踏まえて考えるのが研究者としての必須事項であるにも関わらず、偉そうなことを言っているのですから呆れます。日本人の性格、歴史、文化を語る以前の問題です。

ふと思ったのですが、ひょっとして7年目って、学部7年生ということですか?まさかとは思いますが、それなら納得です(笑)。

様々な忠告に気付き、行動に移せる政治家や役人などいなかったことも問題です。何も知らない消費者に、わざわざコストと手間をかけて様々な事を説くことが無かったのでしょう。というよりも、思いつきもしなかったのかもしれませんが。

>おそらくイクルさんがアレとおっしゃっている日本の住宅は、消費者がそれを望んだからそうなっている、と考えるのが妥当ではないか

これは正解と思えそうですが、実際は間違いでしょう。消費者がこうなるのを望んだからそうなったと言うには、事前に用意されるべき選択肢(情報、知識を含めて)が少なすぎます。消費者は業者の望む通りにするしかなかったと考えるのが妥当です。そしてアホみたいに熱エネルギーを無駄にするアレな家に住む、となるわけです。おっと、こう表現すると、また熱環境至上主義と言われてしまいますね。機能主義、合理主義とでもしてください。

前回のコメントにも書きましたが、
「日本の住宅は、旧態依然のトラバントその物です。私はポルシェもメルセデスも望みませんが、必要最低限な機能は満たしているカローラがとりあえずは欲しい」ということです。この意味、分かりますか?


面倒だから中身を省くのではなく、東京工業大学の学生に相応しい、もっと理論で固めて、私が太刀打ちできないような内容で書き込んで頂きたいです。そういうコメントを期待していますし興味があるのですが、どうもあなたでは役不足のようです。「〜思います。〜だそうです。」←これじゃあ、全く説得力がありません。

ところで、asoaさんが先ほど書き込まれたコメントでは、私宛に書いている様に読み取れますが、引用文は私のコメントではありませんでしたね。ちゃんとご覧頂ければ分かると思いますが、名前は似ていても別人です。

引用を間違えるなんて、学問に携わる者としては致命的ですよ。

-物理学がまともに分かっていない
-ろくに文章の読み書きが出来ない
-議論の相手を間違えている
-都合の悪い質問には全く答えない

「イクルさんと話が合わない」のではなくて、あなたがそれ以前の程度なんです。

バカにされていると思って怒っている様ではダメですよ。ご自身の見識の無さを恥じて、再び向上心を持つくらいになって欲しいものです。

そうそう、”私が知っている”とか、”出会った何とかさんの家云々”、ではなくて、「私が手がけた家」と言えるようになると良いですね。がんばってください。

投稿者 いくる

上記にコメントされているasoaさんへ
あなたの考える心地よい住宅とはなんなのですか?
大学で建築のことを勉強されているはずですから答えられるはずです。
 
『日本の住宅の室内がよい冬場の温熱環境を実現できてない理由』をいくつか述べられていますけど、めんどくさいからと自己完結することが理解できません。また、需要がない、というのは消費者に対して行った全国的な調査結果があるのですね?では家の造りで暖かさが違うということをその裏づけにかかわった人たちはみんな知っていたのですか?他にも色々尋ねたいことがありますけど・・・
今回のイクルさんの問題定義に対して少なくとも消費者側に立つ大半のブログ読者は興味を持っているはずです。建築に関わっている方なら、「アレ」に焦点をあてて非難することより生産者側の立場としてイクルさんをはじめ、消費者にあたる読者に発言することがここでのあなたの役割ではないですか?非難するにしても根拠が力不足です。文章力がないからというならそれは言い訳です。
  
そして、asoaさんはイクルさんと気があわないとおっしゃっていますけど、asoaさんが単にしっかりと向き合って話をしようという気がないだけじゃないですか?これは私の勝手な印象ですけど。 イクルさんの意見なのかイクルさんのお父様の意見なのか区別がついていないようでは読解力がないと言われても仕方ないと思います。 浅はかな気持ちで言葉を選んでこのブログが書かれていないということはきちんと読めば明らかなはずです。

投稿者 masami

はじめまして
某価格掲示板にてカメラの勉強をしてたら
ひときわ面白い写真をみつけてここに迷い込んできました

真面目な?議論の最中ですがちょこっとお邪魔します

いくるさんの言うアレな家に住んでいる一般人の一人としては
日本の家もスウェーデンの様な快適な環境の家が当たり前になってくればいいなと思いました

しかしまあ、アレな家ですが、、、、
父が20数年のローンを組んで建てた「城」ですから
なんの不満もありません
寒いからこそ、冬はコタツ出してきて
みんなそこに集まってテレビを見る。みかんを食う。
そんな光景も自分は好きです
が、
もし自分で家を建てることになったら、少しでも今よりももうちょっと
快適な家であって欲しいなと思いました。
エコエコエコ・・・っと言われる今
スウェーデンの様な家の方が理に適っているんでしょうね!

すみません
特に何かを言いたかったのではありません
お邪魔しました(^^;

投稿者 Ayi

最近は、Lレンズ様の登場が多いようですが、Zeissに惹かれて時々眺めさせていただいていました。久しぶりでしたが、これまた結構な論争になっていて何事かと思いました。皆さんのコメントをざっと斜め読みしただけなのですが、初めてコメントさせていただいてもよろしいでしょうか(本当はカメラのことであるべきだったのですが)。

わたしは10年くらい前にウィーンに住み着き、現在は英国で暮らしています。ちなみに建築家ではありません。さて、おっしゃるとおり、今、素足だしセーターも着ていません。一方、日本で暮らしていた頃は、股引をはき、セーターの上に丹前を羽織っても歯ががちがちいってしまうほど寒かったことを思い出します。欧州の家の方が快適、というのは全く賛成です。

この差は、先ずは壁の厚さにあると思います。ウィーンのアパートの壁は30cmありました。壁はレンガでしたね。一方、英国の家は15cm、やはりレンガです。これでも結構差を感じるもので、英国の家の中はウィーンの家の中よりも寒いんですよ。勿論、外気温は英国の方が5-10度高いのです。

ですから、冬の断熱が最大の懸案事項であれば、日本でも厚いレンガの壁にするのが良いのでしょう。しかしここで、日本は世界有数の地震国ということが問題になるのではないでしょうか。

わたしが建築の専門家でないことは言いましたが、日本の建築は、古今、柱から立てるように思います。その柱は、建物の下(現代の巨大建築では地下数十メートルとか)から建物の最上階に及びます。その柱こそが、建築物の支えであり、壁と言うものは、柱が出来た後にくっつけられます。高層建築のカーテンウォールというのが耐震性に優れているといいますが、歴史的に日本の家の壁はカーテンウォール的なのではないでしょうか。

一方、欧州の建築工事現場をよーくみると、こちらの建築物には現代高層建築を除けば、まず間違いなくそのような柱は見受けられません。柱があっても、たいていはかなり華奢(日本のよりもかなり細いし、一つの階を渡しているだけの長さ)です。では何が支えているかといえば、それこそ壁自体です。そのレンガの壁には耐震性がありません。

トルコ人の友人、御尊父を1999年の大地震で亡くしたそうですが、正に寝ている頭の上に壁が崩れた、と言っていました。

つまり、古くから日本に住む先人たちは、そういった建築が日本にそぐわないと判断したことなのでしょう。いかに寒くても命には換えられないと言うことです。

次には、気候ですね。建築物はその土地の一番過酷な環境に合わせて建てられるものです。日本の場合、夏と冬を比較すると、夏の亜熱帯モンスーンが一番過酷です。一方、中北欧は冬の寒さです。ここで建物に求められる「居住性」が正反対になります。夏、旧家の畳に寝転がり、外を眺める風景を思い起こせば、障子の先に縁側があり、その先は足下から天井まで全開か、またはしだれがかかっているように思いませんか。つまり、日本では梅雨や夏の高温多湿が健康上の一番の敵で、それをしのぐために日本の家は風通し良く作らざるを得ないのです。こちらの家は概して窓は小さいし、風通しは良くありません。風を入れなくてもへっちゃらなくらい夏は軟弱です。

日本の家には長らく窓ガラスがなく、家の内外を仕切るものは障子、つまり紙でした。

となると、古来日本人は冬の家の中をどうやって暮らしてきたのでしょうか。清少納言の、春はあけぼの、にありますが、日本人の暖房機器は火鉢の炭だったんですよ。それじゃとても部屋を暖める程の火力はありません。でも、それで我慢していたのでしょうね。清少納言、それでも冬は早朝に限る、と言っています。

ついでに着衣にまで言及しますと、着物ですから袖口は広く、それが高貴さの位が増すとほどに広く開いていましたから、仮に十二階重ね着をしても袖や胸元からどんどん熱が逃げていったはずです。今からはみれば、想像を絶する忍耐力です。

と言うことで、日本の家が冬に弱いのには科学的、歴史的な根拠があるに間違いなく、それが悪習であるとは言い切れません。竪穴住居に住んでいた日本人、洞穴に住んでいた欧州人、その時点から現在までに至るまで、住居に対する要請が大いに異なります。それでも、科学技術の進歩で次第に良くなっていけばいいですね。しかし、新建材として現れたアルミサッシは、実は保温性が非常に悪いものです(ここ最近20年くらいの改悪?)。

英国の家、ウィーンに比すれば耐寒性は圧倒的に悪く、暖房を使ってもまだ寒いことがあり(この国にはゲルマン系の職人気質がないので、ろくな物作りが出来ないれない、おっと、とうとう本音を言ってしまった)、不条理に思う(頭にくる)気持ちはよく分かります。この辺で。

投稿者 N

こんには。
はじめてコメントします。

建築の専門家でも何でもないのですが、昨年家を建てた日本の一般的なサラリーマンとして、生の現状をお伝えできればと思います。

私も含め、私の職場の人達がここ数年の間に7名ほど家を建築しました。
場所は茨城県南部から東京にかけての首都圏近郊です。

日本においても、最近は高気密高断熱を謳ったハウスメーカーも多く、モデルハウス等で1日体験企画なんてものも催されていますので、我々一般人でもイクルさんがおっしゃている内容の事はなんとなく聞いた事がある人が多いのではないかと思います。(少なくとも家を建てようと思っている人は・・・)

実際ハウスメーカーによりレベルの差こそあれ、どの家も従来の住宅に比して壁・断熱層は厚く、窓はペアガラスは当たり前で、中にはトリプルなんて物もあり、暖房設備は床暖房やふく射型暖房といった自然対流方式がほとんどで、家中どこでも一定温度なので、従来の温風式の暖房に比べれば非常に心地よい空間でありました。

私の周りの人達も皆さん上記の体験をし、一様に好印象を受けておりましたが、6名の内、上記の仕様の家を建てられたのは2名で、その2名も床暖房やふく射暖房は結局あまり使われていないのが現実です。

イニシャルコストが非常に高いため、良いとは分かっていても導入出来ない人が4名、がんばって導入したけれども、床暖房やふく射型暖房はランニングコストが高く、維持できない人が2名という状況です。

とはいえ上記の6名が凍えながら冬をすごしているわけではありません。
幸い北欧や北海道のように、氷点下何十度にもなるような環境ではありませんし、高機能住宅でなくとも、以前の住宅に比べれば断熱性能は良くなっているようで、半袖半ズボンとはいわずとも、不自由でない程度の厚着をすれば、十分快適に暮らせるようです。

かくゆう私は断熱云々の前に、ハウスメーカーの画一的な住宅に興味が無かったので、建築家に設計を依頼して、地元の建築会社で家を建てました。

建築家というとモダンで奇抜な家を想像される方も多いかと思いますが、私の場合は一過性の突飛な家にはしたくありませんでしたので、割と普通の家です。

予算もありませんので、断熱性能よりは仕上げ素材や意匠の方にこだわって、そちらのほうに予算を割いた方だと思います。

割と普通とはいえ、一般的なハウスメーカーの家に比べれば大きな窓が多く、熱効率は悪いと思いますが、アルミサッシは意匠的に好みではありませんので、全て木製建具で、ガラスはペアガラスにしたため、今のところ結露は一度も起きてませんし、窓際にいても以前住んでいたマンションのアルミサッシに比べれば格段に寒さは和らいでます。

暖房設備はコスト的にかなり迷いましたが、床暖房を導入しました。
夫婦共働きなので、日中はほとんど家におりませんから、朝方と夕方〜就寝までのタイマーをセットして使用してます。

まだ転居して2ヶ月なので、データを取る為にも、今のところ快適性を重視して割と使いたい放題使用してます。
非常に快適な環境のため、夜中まで夫婦共にリビングでうたた寝してしまい困ってます・・・

ランニングコストについてはまだ2ヶ月なので、なんとも言えませんが、都内で都市ガスを使用している方々の感覚からすると非常に高いと思います。

私の場合はずっとプロパンガス(単価は都市ガスの3倍程度)の環境でしたので、家を建てて都市ガス環境になった現在は床暖使用により使用立米が増えてはいますが、支払額は以前とほぼ同じです。

つまりガス使用量は以前の3倍近くになっていますので、ずっと都市ガス環境の方は、ガス代が3倍になってしまいます。

ただ私の場合、以前はお風呂や食器洗いの際のお湯の使用等の冬場のガス使用を極力控えてましたので、今はそれらも含めて我慢してませんので、床暖使用だけで単純に3倍になっている訳ではないと思います。
*熱源についてはプロパン・都市ガス・灯油・オール電化と色々ありますので、それにより変わるとは思います。

長々となりましたが、最近は施主がその気になれば高気密高断熱の家を建てることは可能な訳ですが、残念ながらコストの面では上記のようなデメリットがあるのも現実です。

ただ、幸いな事に高気密高断熱環境が絶対条件(そうでないと命にかかわる)北欧や北海道と違い、東京近郊であれば予算に応じてそれも選択肢の一つとして見れるわけで、あとは施主の価値観によるのではないかなぁと思うのですが・・・

投稿者 kazu

皆さん

非常に多くのコメントをありがとうございます。現在ちょっと忙しくしており、コメントの返答が滞っております。必ず書き込みをしますので、少々お待ち下さい。

投稿者 いくる

kazuさんのコメントを拝読して(家を建てられたとの事、おめでとうございます)思い出しましたが、高断熱・高気密をうたう住宅は、ここ十数年程で随分認識が広がって実際に建てられる様になっていますね。
それが直接の原因と言う訳ではありませんが、2000年頃からはシックハウス症候群が問題視され、それに対応する為に2003年頃に建築基準法が改定(あえて改正とは書きません)され居室の強制換気が義務づけられたと記憶しています(如何にもな行政の対応だと、当時も思った事を思い出しました)。
その為に、法改定後に建てられた建築物では季節を問わずほぼ24時間、強制換気のシステムが運転されていると思いますが、ひょっとしたら、それが最近の日本の高断熱・高気密住宅の効率を大きく損ねているという部分はあるかも知れませんね。夏は特に。

屋根と天井や基礎と床と壁の関係やつくりかた等、気になる所は他にもありますが、この辺りも実際に建てられた方や専門の方に意見をお聞きしたいなぁ…と、イクルさんのブログに個人的な興味で書き込む様で、更に本文の主旨とずれてしまう様で申し訳ありませんが。スウェーデンの建物では、換気の為にわざわざ熱交換式換気扇の様な設備は使いませんよね?

投稿者 ts

冬を快適に暮らしたいと私も思います。
現在は那須高原の標高500メートルのセカンドハウスに毎週通っていますが、
以前に箱根の標高800メートルのリゾートマンションに通っていたときと同じ悩みがあります。
日本風の断熱材は効果らしい効果を感じない事と林に囲まれた家は春から夏は湿度が高すぎる事です。
私は春から夏は除湿機で除湿しています。家を使用していないときも除湿しています。
しかし冬の寒さは身体にこたえます。窓の二重サッシなど何の効果も無いように感じるほどです。
冬に住宅展示場に行って、スエーデンハウスを見学してきましたが、納得できる暖房、断熱方式で床暖房も入っていなくてもはだしで歩ける事に驚きました。
次回に家を建てる余裕が出来たときはスエーデンハウスも候補です。建て替えは無理でもりホームだけでもしたいのですが、夢で終わらないようにがんばります。

追伸です。
写真もきれいでいいですね。かわいくて明るくて幸せそうです。

投稿者 kikiu

はじめてコメントいたします。

平均気温が違うので、「同じ構造を日本でも」とおっしゃっているのではない。
「家の中を同じように快適に過ごしたい」とおっしゃっているんだと理解しました。
快適にするためにスエーデンではこういうことをやっていますよというご紹介、ありがとうございます。

私の悪い頭で考えてみたんですが、日本とスエーデンで「快適にするべきモノ・場所」の認識が異なっているのではないでしょうか。
居間は快適な温度・湿度に保っていても、居間以外はおざなりというのが平均的。
私は関東在住ですが、冬は家中を暖めてますって方は周りにそんなにいません。
家中を暖めると、冬でも家の中なら快適という生活です。
風呂やトイレや廊下が寒いのは快適とは思いません。
家中が快適な温度湿度で、省エネでの運用ができ、日本特有の湿気対策もできる技術を考える人が
もっと多くてもいいのになぁと思いました。

窓枠がアルミむき出しだったり、窓が結露して床が濡れることに感じることも同じです。
家の中で自然のいいところを感じたいとは思いますが、雪の寒さを家の中で感じたいとは思いません。
せめて家の中では自由に生活したいのですが、居間を出るのがおっくうになる家の多いこと。

批判的なコメントがありますが、その方が海外での住環境を過ごされてのものであるならば
多いに興味があります。

投稿者 ham

うちの奥さんの実家(九州)の方が、秋田の自分の実家よりはるかに寒いもんなー。

それはそれとして、ヨーロッパ人は「アレ寒い」と驚いてくれないとー(笑)

投稿者 waka

コメントをお願いしますと書いてあるので 何か 書きましょう

その 寒い国の家を 日本に持ってきて 見せびらかしてくれれば よいと思った

百聞は一見にしかず 見たい 何が使ってあるのか どういう建築の歴史からこのような家になっていったのか

収入に対して どのくらいの金額で 家が建つのか
光熱費は どのくらいかかるのか

冬は寒いし 夏は あつい 日本 ぜひ こっちに  家を 建ててもらって なかにいれてほしいものです

なんなんだろ あの写真の断熱材は なにで できてるのだろ
凍らない水道の秘密は なんなのか
サッシも いじってみたいものです

投稿者 Hige


google検索から迷い込みました。
大変参考になりました!
うちはすでに窓だらけのマンション買ってしまったけど、
いまから取り入れられることは取り入れようと思います。

アンチコメは建築とか空調メーカー関係者かな?
世間の人が気づいて建築革命なんて起こったら、産業構造そのものが
変わるし、そうなるといろんなとこで業界ごとつぶれるわ失業者が出るわ
大変なことに。痛手を受けそうな業界関係者にとっては隠したい真実じゃないかな。
真実だからこれだけ噛みつかれるんじゃないかしら

投稿者 katerose

こんにちわ。初めてブログを読ませてもらい色々と共感しました。

かつて自分の住宅を何とかしようと思った時に、専門家とあれこれ話をしたの
ですが、何と言うことでしょう、話が通じませんでした(笑)

一応、自分の分野では流体解析などをやって広さで言うと8畳くらいの空間の
温度ムラを0.2℃以内に押さえ込むという仕事を経験してきてるのですが・・・
因みにこのノウハウが無いと皆さんご使用のPCも世の中には存在してません。

そんな経験から日本の建築の惨状は現代科学の恩恵を半分も享受してないと
考えています。それも現場や設計という業者の括りではなく、行政、法律も含めて
問題ありと思います。これは政官業の問題なのでここでは関係ない話ですね、
すみません。

脱線ついでに付け加えさせて下さい。現状のまま日本が電化住宅を促進するのは
危険です。炎が電気を通す事を知らない人がいますが、炎は金属同様に電気が
流れます。ですからコンセントや電気器具が燃えたらブレーカーが落ちて当たり前
なのです、本来は。火災の原因が電気配線のミスなのに耐火性能ばかり過剰スペック
になっていることからも、日本の住宅建築は基本的に合理的というものを酷く勘違い
してると常々思うのです。

投稿者 ヒューゲル

ブログ拝見しました。
私が日本の家に対して日頃思っていたこと感じていたことを、的確にいくるさんが指摘されており、非常に勉強になりました。私も少し前までは、家というものは冬寒い、夏暑いのが当たり前と考えていました。しかし最近そういった考えが間違っていることにだんだんと気づいてきました。理由は数年後に北海道に家を建てようと考えており、そのために色々と家に関して調べている過程で、わかってきたからです。もう1つは今住んでいるマンションでいくつか満足できない点があり、その点を解決しようと最近リフォームを行いました。満足できない点の1つに、窓の結露とそれに伴う大量のカビ発生がありました。自分なりに調べて、二重ガラスのサッシへの交換を行おうと思い、リフォーム会社に相談したところ、そのリフォーム会社の人も良く勉強されている人で、二重ガラスのサッシを入れることに加えて、壁の断熱工事を勧められました。そこで特に結露のひどい北側の部屋の壁への断熱工事と、二重ガラスへの交換を行いました。マンションでは窓は共有部分にあたるために、勝手にサッシを変えることができないので、既存の窓の内側に新たに二重ガラスのサッシを着けるという応急的なリフォームでした。しかしたったそれだけの工事による変化は劇的でした。結露は一切でなくなり一番寒いはずの北側の部屋が一番暖かい部屋に変化しました。またカビもでなくなりました。いかに家の断熱が大事かが分かった次第です。今回のリフォームは、将来北海道に建てる家の、いわば実験をおこないたかった面もあります。最初から断熱を考えた家を作れば、今回のリフォームとは比べ物にならないほどの効果があると思います。断熱は寒さだけでなく、暑さも防ぐことができます。残念なのは、冬寒く、夏暑い、結露が出る、カビが発生するといった日本の家でよく見られる事象(決して我慢すべきでない事象)は、家の建て方1つで防ぐことができるのにもかかわらず、それを分かっていない住宅メーカー、設計士、国の法律が厳然として存在することです。残念なことです。

投稿者 camomania