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2007年06月26日    コメント ( 3 )

卒展巡り。カール マルムステンCTD。

ストックホルムの美術校の年度末作品展示会巡り第5弾は、僕が学ぶマルムステンCTD。全校生徒60人ほどの小さな学校ですが、非常に高い評判を保っています。特に木工の分野では名実共にスウェーデン最高(ヨーロッパ一とも言われる)です。

作品紹介の前に、まずお知らせです。僕の関連する二つの書籍が刊行されました。もし、どこかで見かけましたら、ぜひご覧くださいね。

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WOODY STYLE 週末工房 No.7
ISBN 978-4-416-80733-0
誠文堂新光社

1月に開催した個展についての記事が5ページに渡って大きく紹介されています。

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竹中工務店 広報誌 approach
2007年夏号
ISSN 0003-7117

EOS 5Dに買い換えるきっかけとなった物。カール マルムステンの二つの学校を紹介していて、写真と取材、コーディネートなどを担当しました。20ページの大きな特集です。残念ながら一般の書店では販売されていません。


カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM

マルムステン校の展示会場に到着。まずは最上階。

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カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM

デザイン科の学生による作品。この学校は生地張りのコースを有しているだけあって、綺麗に仕上げています。工業製品(デザイン科が主とするのはこの分野)だとなかなかこうはいかないのですが、プロトタイプはやっぱり、これくらいの物であって欲しいですね。

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カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM

重ねられるブックシェルフ。横向きにするのも良さそう。

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カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM

足載せも備えたラウンジチェア。マルムステン校の大きな特徴としてあげられるのが高い造形力。デザイン科の学生でも、自分で機械を扱って作ってしまいます。難度が高い加工だとしても、家具製作科へ来れば解決。(注:金属などは外注になります)

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カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM

綺麗な机が集まっている場所がありました。全てマルムステンのデザインした作品ですね。

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カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM

天板を左右に開くと、綺麗な仕切りを備えた収納部が現れます。

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カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM

チェスと、バックギャモン用の、ゲームボード。塗装ではなく、木種、木目の違う木を組み合わせて作られています。

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カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM

この机はかなり難しい。この脚と枠の処理を考えるだけで、もう。。。(笑)

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カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF24-105mm F4L IS USM

天板も時間がかかったはず。これだけ木目がはっきりした物だと、ちょっとのズレで、バランスが非常に悪くなってしまうからです。

と、ここまでご覧頂いたのは、デザイン科の2年生と家具製作科の1年生(机たち)の作品でした。マルムステンCTDでは卒業作品以外の展示も行っています。

その2へ続く。


 
 

コメント

家具たちは素晴らしい完成度ですね。

ちょっと間違えると見えるけど、上手く出来ていると「あたりまえ」と感じられそうですが 生きている素材の木工のカーブや木目合わせなどほとんど感動ものですねぇ!

KonstアカデミーとBeckmansは見られましたがカール・マルムステンは ここで見られました〜。
ありがとう!

投稿者 P


ラウンジチェアのマチ(側面)は、ハコヒダのような加工がしてあるのでしょうか?それともリボン?何にしても、念の入った精緻な仕立てに見入ってしまいます。デザインはもちろん。それだけでなく、上手く収まりをつけているような気もして・・・見入ってしまいます。

投稿者 chair_holic


Pさん
そのとおりです。普通に見えてしまうのですが、本当は高度な技術が隠されています。

chair_holicさん
しっかりとは見ていませんが、ここはリボンではないと思います。縫製してからくるんでいるのかな。

投稿者 Ikuru


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