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2006年11月03日    コメント ( 5 )

初雪だったストックホルム。しかし。。。

昨日のエントリーからの続きです。

11月1日、市庁舎で職人資格授与式があったこの日のストックホルムは初雪でした。これは積もるなあと思っていたら、だんだんと雪の勢いが増していき、、、猛吹雪。

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カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

こちらは会場のストックホルム市庁舎。前日の悪夢がウソの様に晴れ渡っています。え、証明書をもらって、嬉しくないの?というご意見もあると思いますが、その後の出来事の方が強烈すぎました。

授賞式が終わり、21時過ぎくらいに市庁舎を出たらなんと、道路は大渋滞。冬用のタイヤに交換していなかった車が、全く動けなくなり、そこら中でタイヤを空転させていたのです。雪が降ったら、タイヤ交換を始める人は結構いると思うのですが、初雪がいきなり大雪(珍しい)となってしまい、交通網は大変な事態に陥っていました。歩道も凍り付いているのでかなり歩き辛い状態。さらに降雪、強風。ミチカはパニック。

速攻で帰宅しようとストックホルム中央駅へ行くと、いつもは歩きやすいホール内が大混雑。長距離線が軒並み運休。嫌な予感がしながら、ストックホルム近郊を走る在来線の乗り場へ向かうと、15分に一本のはずが、一時間の遅れが出ているとの表示。

すでに大混雑(東京の朝のラッシュ時並み)している上に、一時間後に乗れる保証は無く、ましてやベビーカーが乗れるスペースを確保できるかも怪しい。さらに走っている最中に止まったら洒落にならない。

ということで、今度は少し遠回りになるけど、地下鉄乗り場へ移動。そうしたら唖然。なんと脱線の表示。遅延どころか乗りたい路線その物が閉鎖。

バスは運休。タクシーも来やしない(タクシー乗り場は長蛇の列)。しかも、タクシーに乗れても、大渋滞の様子から見ると帰れる保証はなし。

僕の両親だけではなく、子供達がいるので、駅構内で寝るなんて事も極力避けたい。というか、そんなスペースが無い。外は極寒。

ホテルに泊まろうと即決(←いや、遅い)。手近な所から当たってみたのですが、考えることは皆一緒で、軒並み満室。これはヤバイと思い、高級ホテルに狙いを変更。ラディソンSASへ行くと、扉を入った所にいきなり”FULL BOOKING"の掲示が。。。途方にくれつつ、諦めるわけにもいかないので、ホテル探しを継続。

ついに5件目。シェラトンホテルで”喫煙室(しかも朝食別料金)でも良ければ空いている”という神のお言葉が!値段に構わず、即答で二部屋を押さえました。後から、僕たちと同じようなホテル難民が続々と押し寄せていたので、本当に間一髪でした。

次はグランドホテル(文句なしにスウェーデン最高の超々高級ホテル)に行くつもりだったので、ちょっと残念。なーんてことは部屋を見つけられた今だからこそ言えること。冗談じゃなく、両親と家族を連れて野宿かと思いました。

この時点でモユルはベビーカーのステップに立ったまま寝てしまいそうなほど、疲れていました。夕食もまだだったのです。文句も言わず、頑張ってくれて本当にありがとう。

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カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

翌朝。ホテルの部屋から市庁舎(先ほどの写真)を眺めるモユル。試練を乗り越えて、成長した勇者の様です。

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カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

チェックアウト後、そのまま帰るのも勿体ないので、ちょっとだけ街を歩く。ここは王宮。衛兵の真横でソリ遊びをする親子がいた(笑)。

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カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

両親が教会の中を見学しているのを待つ。


カメラ: Canon EOS 20D

レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

バスに乗って、高台へ。前日とはうって変わって快晴です。(写真をクリックすると拡大します。)

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カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

前日一番の功労者、モユル君。本当にお疲れ様。この後、あまーいケーキでもてなしました。

職人は旅をしながら修行をする(簡単にいうと、各地の工房を巡り、武者修行。英語で職人資格の事をjourneyman´s letterというのもここから)と言いますが、いきなりホテル探しの旅をする事になるとは、想像だにもしませんでした。

新聞によると、”ストックホルムで、かつてない程の大混乱”だったようです。この晩のモユルの頑張りは本当に素晴らしかった。モユル君の頑張りに↓の一票をお願いしますね−。


 
 

コメント

 晴れの授与式の後にそんな災難があったなんて...でもとにかくご無事で何よりでした。

 わたしはIkuruさんよりずっとながく生きていますので、シベリアでマイナス50℃近くのなか猛吹雪で車が立ち往生したり、灼熱の真夏にカザフスタンの砂漠でヘリコプターに置き去りにされたり、などなどいろんな経験もしております。しかし、それはわたし一人でのことで、都会の真中で小さなお子さん共々あわや雪のなかで野宿か?というような恐ろしい目には...

 ホントによかったですね。お疲れさまでした。

投稿者 yokochan


ikuruさん、そしてご家族の皆さんお疲れ様でした。た、大変でしたねえ。急なお泊りでミチカちゃんのおむつ足りたのかなあとか気になっちゃいました。子供を連れていると事態がレベル1に急上昇ですよね。モユルくんよく頑張った!!!エライ!

投稿者 yuki


大変な1日でしたね!お疲れ様です。

でも何はともあれ、おめでとうございます。

本来であれば

新しいスタートの第一歩となる

晴れの一日であったはずなのに・・

お父様お母様には大変なお土産話が出来ましたね。

モユル君ミチカちゃんお疲れさま!でも少し心配です。

そして奥様も本当にご苦労様でした。

投稿者 BUBU


無事帰着しました。

ところで、市庁舎からの帰りは雪の降りはすこし穏やかになっていたけど、結構カリカリの氷になっていた、ママがすっ転んだのはこの時。

書いてないけど

行きの道が一番の吹雪で皆雪だるまみたいになって市庁舎に到着した。 Lindau時代にも雪は多かったけど、あんな吹雪は経験したことはありませんでした。

でもあれほど立派な授与式を催してくれるとは思いませんでした。 私の場合Meisterbriefも郵送だった。

成田に着いたら荷物が到着していない。本当に今回の旅行は突発事件ばかりでした。

投稿者 イクルの父


初雪!いいですね〜 スキー命の私は早く滑りたくてウズウズしてます。そういえばスェーデンは私の尊敬するスキーヤー ステンマルクの故郷でしたね!

ところで、ヤフオクのSWC最後は一騎打ちになったのですが負けました。白レンズのSWCいいですね〜もうちょっと頑張れば良かったかな〜!?

 またいい出物があったらご紹介ください。

投稿者 bunbun


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