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2006年07月27日    コメント ( 4 )

ふたつのレンズで撮り比べ in 世界遺産。

SWC/Mの試し撮りを兼ねて、モユルを連れてストックホルムの南(ちょっと郊外)にある観光ポイントへ出かけてきました。今回の目的はSWC/Mのビオゴンレンズと、EOS 20D用に使っているキャノンEF-S 17-85mmレンズの描写力を比べてみる事。

”定価70万円(もちろんSWC)と8万円のレンズを比べる時点でおかしい”のですが、ご静観ください。

”単焦点レンズとズームレンズを比べる事もおかしい”のですが、見逃してください。

”キャノンのレンズではなく、せめてツアイス ディスタゴン18mm/F4(定価17万円)にしなさい”と指摘されそうですが、ごめんなさい。ディスタゴン君はどうも調子が悪いんです。。。

060727_01.jpg

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

という事でキャノンのレンズでまず撮影。広角端(焦点距離17mm)で撮影。まあ、普通に綺麗でしょう。いや、十分に良い。

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

しかーし、現像が終わってから見たSWCの写真はもうスゴイの一言。被写体との角度、距離が違うとはいえ、描写の違いは歴然でした。なんじゃ、こりゃーっ!が最初の印象(笑)。

060727_03.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

ちょっと時間を遡ります。

朝9時20分発の電車を待つモユル。通貨列車はX2000。これに乗るとコペンハーゲン(デンマークの首都)やヨーテボリ(スウェーデン第2の都市)へ行けちゃいます。

060727_04.jpg

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

ストックホルムで地下鉄に乗り換えてちょっとで現地に到着。石畳の先に、先ほどの十字架が見えています。

060727_05.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

芝生に入ってSWCで撮影。思いっきり逆光。水平を見つつ撮影(とは言っても手持ちなので適当)。

060727_06.jpg

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

周りに何も無いので分かり辛いですが、かなり巨大な十字架です。

060727_07.jpg

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

もちろんSWCでも撮影。撮影時にファインダーから見える画と全然違うので驚きです。

060727_08.jpg

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

ここは建築を志す方には絶対に外せない超有名ポイント、Skogskyrkogarden。直訳すれば”森のお墓”。正確には教会を備えた葬儀場、公園墓地という感じでしょうか。スウェーデンの建築家Gunnar Asplundアスプルンドが生涯をかけてまとめ上げた大作です。

現在、ここは世界遺産に指定されています。

060727_09.jpg

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

これから始まる葬儀の参列者以外は僕たちだけという日でした。すごく静か。

060727_10.jpg

カメラ: Hasselblad SWC/M
フィルム: Kodak 160VC
レンズ: Carl Zeiss Biogon CF 38mm F4.5

世界遺産指定されたというのに、全く商売っ気がないのが素敵です。

しかし、SWCって凄すぎ。。。

次回につづきます。今度はモユルも登場予定です。


 
 

コメント

Ikuruさん

どうやらはまりかけているようですね(^^)。

しかしこのSWCレンズ力で撮れてしまうカメラなので自分の意志や意図がしっかりしていないとレンズに負けてしまいます。

作品を見た時にレンズのイメージが先に出てきてはレンズに負け、凄いレンズで撮ったねーなどといわれてはダメなのです。

その前に良い写真だねーと言われたいですよね。

そういう意味で前田真三氏はこのSWCを完璧に使いこなしていたカメラマンだと思います、必ず写真の意図や意味のイメージが先に来てその後に撮影データを見るとSWCだったと気付くのです。それほどSWCで撮った作品には拘りがあったのかも知れませんね。もしSWCを本気で使おうと思ったら一度前田真三氏の写真集を見ることをお勧めします。

投稿者 mukunohige


はじめまして

今日、初めてIkuruさんの写真を拝見して

あまりの美しさにコメントを入れてしまいました。

私好みの画像に共感しました(私は一眼レフを始めたばかりです)

Ikuruさんは家具のデザインを勉強していらっしゃるとの事、

私も仕事の合間に家具を作ったり写真を撮ったりとしています。

これからも素敵な作品を楽しみにしております。

投稿者 shima


イクルさん初めまして

ハッセルをキーワードにしてネットうろついていたら

ここにたどり着きました。

EFの普及帯のレンズとハッセルのレンズを比較しても

ノートパソコンのディスプレー上の勝負では

8勝2敗くらいでハッセルかなと思ってましたが

10勝0敗でハッセルですね。

描写の良さもさることながら

表現力の豊かさに脱帽です。

投稿者 ginchan


mukunohigeさん

こんにちは!はまりかけというより、見事にはまったと言えます。ホントに上手くなった気がしてしまう恐ろしいレンズです(笑)。錯覚を楽しみたいと思います。

僕はあまり写真集は見た事が無いのですが、お勧めの前田さんの写真を探してみますね。ありがとうございました。

shimaさん

はじめまして。カメラの力が8割方だと思いますが、ありがとうございます。写真と家具デザインなどでも通じるところがあると思いますのでどちらも楽しんでくださいね。

ginchanさん

そうですね。完勝と言っても良いかもしれません。キャノンのレンズも充分良く写り満足していますが、相手が悪かったという印象です(笑)

投稿者 Ikuru


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