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2006年04月07日    コメント ( 1 )

謎の影の正体が判明。

先日、S-Planar 135ミリで撮った写真全てに謎の影が写っていました。今回はその正体について。

カメラ: Hasselblad 203FE
フィルム: Kodak Portra 400NC
レンズ: Carl Zeiss S-Planar C 135mm F5.6
+ Variable Extension Tube 64 - 85

左下矢印の先を見るとなぜかフィルム枠が大きく歪んでいます。一枚だけならまだしも、全ての写真の全く同じ場所に出現。当初はフードを疑ったけど、線は比較的シャープだし、フィルム面に近いボディかなと推定。

060407_02.jpg

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6

早速、マガジンを外して、シャッター幕を開いたままにしてみました。ミラーもアップ中。底に見えている物は露出測定用のセンサーです。

注:これは問題のボディではなく、もうひとつのハッセルブラッド203FEです。もちろん中身は全く同じ。

060407_03.jpg

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6

フィルムの下側に見えていたという事は、レンズを通った像は逆さまになる事から、ボディ内の上側に注目。矢印部分が案の定、浮き上がっていました。シートの折り目から裂けていました。

060407_04.jpg

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6

という事で、いつもお世話になっているハッセルブラッドの修理士の元へ持ち込みました。右下のが僕の203FE(90年代後半モデル)。奥のは80年代のモデル、500ELX。そして左の物が最新世代のH1かH2。なかなか面白い。

引き出しからすぐにパーツを出して、”これを交換すればバッチリだよ。”との事。適当に時間がある時に、直してもらえるように頼んできました。一安心。

060407_05.jpg

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6

ちょっとだけ、203FEの特徴を紹介します。レンズマウント部、右側に見えている4つの接点は絞り情報や露出値のやり取りをしています。また、ミラー中心部に点在している小さな点は、AE用の物。ここを通った光が、先ほどのセンサーを介して測光されます。

060407_06.jpg

カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6

全然、知らなかったワザ。脱着ボタンを押して、Cポジション(Cレンズなどのレンズシャッターを使う時のモード)にし、レリーズを押し続けるとシャッター(203FEはフォーカルプレーン)が開いたままになります。バルブの状態ですね。

ただし、ここでレリーズから指を離すとシャッターが閉じてしまいます。下手すると極薄のシャッター幕をダメにする危険も。そこで、シャッター幕を開いたままにするには、この状態のままで、さらに脱着ボタンを押しながらCからB、もしくは適当なシャッタースピードに設定すると、あら不思議。指を離してもシャッターが開いたままになるんです。Cに戻すまでは開きっぱなし(おそらく)なので安心です。

全く知らなかったので、勉強になりました。もし、203FEの常識でしたら笑って下さい。。。


 
 

コメント

Ikuruさん、

やっぱりそこかぁ

200系はもれなくソコが脱落しますです。

PS

またまたご相談があるのでメールしますです。

投稿者 mukunohige


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