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2005年06月07日    コメント ( 0 )

家具用の蝶番(ちょうばん、ちょうつがい)を取り付ける。

先日、前回のブログで紹介した金物師に作ってもらった真鍮(しんちゅう)の蝶番を取り付けました。出来の良い物なので、綺麗に取り付ければ見栄えも段違いに良くなるんです。という事で、今回は取り付け工程をご覧下さい。僕は親バカばかりしているわけではないんです(笑)。

レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6
撮影時: ISO400 1/40s F11.0 絞り優先AE

シンプルな構造の蝶番。板がゆがんでいる事もなく、穴の形状も均等です。右上は、僕がヤスリで底面側の角を斜めに落とした物。

050606_02.jpg

レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
撮影時: ISO400 1/40s F5.6 絞り優先AE

位置を決めてから0.3ミリのペンで取り付け部をマークします。先ほど斜めに削った部分を使って線を引くのがコツ。実際の大きさより少し小さくなります。

綺麗に掘り取るにはある程度の練習が必要です。しっかりと手入れのされている鑿(のみ)を使うと楽。ネジの下穴もちゃんと直角に。

050606_03.jpg

レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
撮影時: ISO400 1/80s F7.1 絞り優先AE

先ほどの小さくマークした状態だと、きつすぎるはず。ここでノミを使ってスーッと周囲3辺を切削加工。ちょうどよくなると蝶番が吸い込まれるようにはまり込みます。表面が木の面より0.2ミリくらい高いのが理想。

050606_04.jpg

レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
撮影時: ISO400 1/125s F5.6 絞り優先AE

そして今度はその出っ張っている部分をヤスリで削り落とします。板の面と同じになった時に、ネジの溝がしっかり残っているのが良い。

050606_05.jpg

レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
撮影時: ISO400 1/80s F5.6 絞り優先AE

ネジ頭の周囲も隙間無く加工できていれば尚良し。職人試験ではこの状態に出来ると満点の5点(金物の項目)になります。


050606_06.jpg

レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6
撮影時: ISO400 1/60s F5.6 絞り優先AE

相手側も同じように取り付け。現代の金物と違って、取り付け後に調節がほとんど出来ないので、加工精度がかなり重要です。でも綺麗に出来れば、現代の大きな蝶番とは異なり、場所も取らずに美しく仕上がります。


 
 

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